[J１リーグ26節]川崎７-０札幌／９月15日／等々力
 
　圧巻のゴールショーだった。家長昭博、中村憲剛、阿部浩之、下田北斗、小林悠、知念慶、田中碧と、７得点すべてを異なる選手が奪い、さらに崩し方も多彩。９月６日に発生した北海道胆振東部地震の影響で相手の札幌はトレーニング期間が限られていた点は留意するべきだが、川崎にとっては攻撃面で自信を取り戻せる重要な一戦になった。
 
「良かったことづくしだったと思います。なぜ良かったのかというと、自分たちがやるべきことを一人ひとりが抜かずにやれたから。もちろん（相手に攻め込まれた）立ち上がりは反省点ですが、愚直に前からプレスにいって点を取るという自分たちがやるべきことを繰り返せました。
 
　どんどん沸いて出るようなサッカーがうちのスタイルなので、人が前に行くことは凄く大事。前に出ないと得点は生まれないので。自分たちのやるべきことを思い出すキッカケになれば良いと思います」
 

　チームの司令塔、中村もこう札幌戦を評価した。
 
　前節は低迷するG大阪にまさかの黒星を喫し、消化試合がひとつ少ないとはいえ、首位の広島との勝点差は９に広がった。だからこそ、今節は負けられない一戦だった。試合前のミーティングでは鬼木達監督から「ここからすべて勝とう」と発破をかけられ、選手たちは燃えたという。
 
　序盤こそ札幌の激しいプレスに苦しめられたが、28分の家長の先制点で落ち着くと、最後まで攻撃の手を緩めずに７ゴール。さらに「攻撃は最大の防御ではないですが、最後まで攻撃の手を緩めなかったのが無失点で終えられた要因だと思います」と谷口が話したように、クリーンシートにも選手たちは笑顔を見せた。

【川崎 ７－０ 札幌 PHOTO】川崎がホーム等々力で７発大勝！

【川崎フロンターレPHOTO】大量得点で勝利した選手たちの「笑顔」をお届け！