大幅なウェイトオーバーで批判を浴びるバロテッリ、ニース会長は復調に期待するが

2018年09月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

代表合流時はベスト体重より10キロ以上重く…。

まだまだベスト体重には程遠いバロテッリ。「素晴らしいシーズン」を送るためには、さらなる努力が不可欠だ。(C)Getty Images

 イタリア代表FWのマリオ・バロテッリは先日、UEFAネーションズ・リーグ初戦のポーランド戦で精彩を欠き、批判の的となっている。

 元イタリア代表監督でカルチョを代表するレジェンド、アリーゴ・サッキは、「足よりも知性が大事」とバロテッリを酷評。元ユベントスの選手で現在ポーランド・サッカー連盟会長を務めるズビグニェフ・ボニエクも、「15キロもオーバーウエイトだった」とこき下ろした。

 体重超過が指摘されていたバロテッリについてフランスのメディアは、所属するニースのキャンプに合流した時に100キロを超えていたと報じている。
 
 フランス紙『Nice Matin』の報道として、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』が伝えたところによると、バロテッリはキャンプ合流時に103キロだったという。189センチの同選手のベスト体重は88キロだそうだ。

 ニースのジャン=ピエール・リベール会長も、「マリオは自分でオフサイドになったんだ」と、バロテッリに苦言を呈した。だが一方で、「素晴らしいシーズンにしてくれるはず」とも語っており、今後の復調を信じていると述べている。

「我々が彼をベストコンディションにしていくので問題ない。それに、彼は素晴らしい選手なんだ」

 今夏の移籍マーケットでマルセイユ行きが取りざたされたバロテッリだが、最終的にはニースに残留した。リベール会長は、「別のFWを探すのはもっとコストがかかる」という理由で、バロテッリのサラリーを引き上げ、慰留することを決めたと明かしている。ただし、「1年目よりは少ない」ようだ。

『Gazzetta dello Sport』紙によれば、イタリア代表合流時の体重は99.7キロだったという。ボニエク氏が指摘した15キロオーバーとまではいかないものの、ベスト体重を10キロ以上超えていたことになる。

 ニース合流時から2か月近くで約3キロを落としたとはいえ、万全のコンディションにはほど遠いバロテッリ。はたしてリベール会長が期待する「素晴らしいシーズン」を実現できるのだろうか。
 
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