28年ぶりの開幕5連勝! リバプール超特急が聖地ウェンブリーでスパーズを粉砕!

2018年09月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

スパーズは痛恨の連敗…悪癖がまたしても

リバプールは敵地でしてやったりの快勝劇。先制点のヴァイナルダム(右奥)は守備でも多大な貢献を果たした。(C)SOCCER DIGEST

 開幕ダッシュに成功したレッズ(リバプールの愛称)の効率の良さが際立つ、そんな90分間だった。
 
 ともにアグレッシブなスタイルを貫き、ここ数年は激しい撃ち合いを演じてきたトッテンナムとリバプールの対戦。開始48秒にミルナーのクロスをフィルミーノが合わせてゴールに流し込んだが、これは惜しくもオフサイド。のっけからゴールの予感をぷんぷん漂わせた。
 
 しかしながら、10分が経過するとゲームは緩やかに落ち着く。トッテナムがボール支配で上回り、受けて立つアウェーのリバプールが敵ミスを突いて時折カウンターを繰り出す構図に。中盤での熾烈な潰い合いに終始し、とりわけトッテナムは頼みのケインまでなかなかボールが渡らない閉塞感に苛まれた。
 
 そんななか、均衡を破ったのがリバプールだ。エリクセンのバックパスをカットしたマネが持ち込んでCKを得ると、そこからあっさり先制点を奪う。ミルナーのキックにニアでファン・ダイクが潰れ、その浮き球をヴァイナルダムが頭へねじ込んだ。
 
 トッテナムは前節のワトフォード戦でも主導権を握りながら2本のセットプレーに沈み、手痛い黒星を喫した。しかもヘディングでの失点は今季早くも5本目で、弱点がくっきり浮かび上がる形で前半を折り返した。

 
 後半の立ち上がり、リバプールはマネが、トッテナムはルーカスがそれぞれビッグチャンスを掴むが決め切れず、ウェンブリーは俄然ヒートアップする。この瞬間的に沸騰した展開で、レッズは見事にリードを広げてみせるのだ。54分、左サイドを打破したマネが中央にグラウンダーのクロスを供給。一度はヴェルトンゲンにカットされるも、こぼれ球をフィルミーノが冷静にプッシュして2-0としたのである。
 
 ホームのスパーズ(トッテナムの愛称)はラメラ、ソン・フンミン、さらにワニャマを投入して、目まぐるしくシステムも変えるなど攻撃的にシフトするも、ここまで4戦1失点の敵の堅牢を崩すには至らない。アディショナルタイムにラメラがCKから1点を返し、終盤は怒涛の攻勢に出たが……。攻めては怪我のアリの欠場が痛く、守っては守護神ロリスの不在が響いた。
 
 リバプールは圧巻の開幕5連勝。1990-91シーズン以来、28年ぶりで、長いクラブの歴史においてもわずか3度目の快挙だ。火曜日に本拠地アンフィールドで迎えるチャンピオンズ・リーグ開幕戦、パリSG戦に向けて大いに弾みをつけた。
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