「警察署の冷たい部屋で夜を過ごす屈辱を…」 飲酒運転で捕まった仏代表主将ロリスに下された厳罰は?

2018年09月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

逮捕時には介抱が必要なほどに泥酔を…

黒を基調としたスーツに身を包み、神妙な顔つきで出廷したロリス。反省した色は窺えたが……。 (C) Getty Images

 ロンドン市内での飲酒運転容疑によって逮捕されたトッテナム所属のフランス代表GK、ウーゴ・ロリスに判決が下った。その厳罰について、公共放送「BBC」など複数の英国メディアが伝えている。

 先のロシア・ワールドカップで母国の世界制覇に貢献したロリスが捕まったのは、先月24日未明のことだ。ロンドンの中心街で同胞ロラン・コシエルニー、オリビエ・ジルーと食事をして午前2時過ぎに帰路に就いた際、パトロール中の警察に停止を求められ、飲酒していたことが発覚した。

 英紙『Daily Mail』によれば、ロリスがこの時に摂取していたアルコールは、法定制限(35mg/100ml)の2倍を超える80mg。さらに驚くべきことに、警察がロリスの車を止めた際、同選手や乗り合わせていた仲間は、嘔吐するなど、介抱が必要なほどに泥酔していたという。

 その場で現行犯逮捕され、ロンドンのウェストミンスターにある警察署で拘留されたフランス代表GKは、翌日に釈放され、現地時間9月12日にウェストミンスターの治安裁判所に出廷。改めて飲酒運転の容疑を認め、5万ポンド(約720万円)の罰金と、20か月の運転禁止処分を受け入れたようだ。

 弁護人であるデイビッド・ソン氏は、「BBC」の取材でロリスの心境を代弁するようにコメントした。

「彼は7月17日にフランスの世界一に貢献し、おそらく有頂天になっていたんだと思う。それから40日後に彼は捕まり、手錠をかけられ、一夜を警察署の冷たいコンクリートの部屋で明かすという屈辱を味わった。彼はそれによって、十分に反省していると思う」

 そして、フランス・メディア『RMC』の取材に応じたロリスは、猛省していることを強調した。

「全ての人と同じように、僕にもプライベートな面がある。そのなかで間違いを犯してしまった。僕は罪を認め、罰を受け入れなければならない」

 なおトッテナムは事件発覚後、今回の不祥事に関して「クラブとして真摯に受け止めて、内部での処分を行なう予定です」と、スポークスマンを通じて発表。今後は裁判所から下った処分とは別に高額の罰金に加え、キャプテンはく奪の可能性も示唆している。
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