「パスタが美味すぎて…」長谷部誠の同僚だった元ガーナ代表MFがフランクフルトを退団した驚きの理由

2018年09月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

長谷部とともに活躍したベテランMF

今夏にフランクフルトを退団したボアテングがセリエAに舞い戻ったのは、金や地位だけが理由ではなかった。 (C) Getty Images

 起用法、移籍金、そしてチーム事情に人間関係…選手が新天地を求める理由は様々だ。しかし、"食"を理由に移籍を決めるのは、かなり珍しいケースと言えるだろう。ある選手の移籍理由が話題を呼んでいる。元ガーナ代表MFのケビン・プリンス・ボアテングだ。

 昨シーズンは元日本代表MFの長谷部誠とともにブンデスリーガのフランクフルトに在籍したボアテングは、中心選手としてチームを牽引。決勝でバイエルンを撃破してのDFBカップ制覇にも貢献していた。

 そんな31歳のベテランは、今夏の移籍市場でセリエAの小クラブ、サッスオーロに移籍した。一体なぜ、ボアテングは安住の地を捨て、4年間プレーしたミラン時代以来となるカルチョの世界に舞い戻ったのか? その驚きの理由を本人が語った。

 サッスオーロの地元メディア『Canale Sassuolo』の取材に応じたボアテングが明かした移籍理由は、なんと、「そこにパスタがあるから」だったのだ。元ガーナ代表MFは、次のように語っている。

「移籍を決めた理由かい? フランクフルトに比べ、サッスオーロにはミラノへ向かえるハイウェイがあるし、そして何よりここにはパスタがあるんだ。美味すぎるパスタがね。最近行ったレストランで食べたのは最高だった。厨房にまで入っていってシェフを抱きしめたほどさ」

 確かにサッスオーロがあるイタリア北東部のエミリア=ロマーニャ州は、世界でも有数の"美食処"だ。「イタリアチーズの王様」とも呼ばれるパルミジャーノ・レッジャーノやボローニャソーセージ、ロマーニャワイン、そして「タリアテッレ・アル・ラグー」と呼ばれるボロネーゼなど、食の誘惑は多い。

 もちろんそれだけが移籍理由ではないだろうが、ボアテングが"食"の誘惑に負けたのも無理はないか(?)。しかしながら本人は、「ここの食い物は美味すぎて普通じゃない。だから太らないように気をつけないと」と続け、グルメとしての顔を覗かせた。

 セリエAの第3節が終了した時点で2位と、好調な滑り出しを見せているサッスオーロ。今週末には、クリスチアーノ・ロナウドを擁するユベントスとの大一番を控えているが、そこでボアテングのパスタ・パワーは炸裂するだろうか?
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