「褒められたことない」「冷淡すぎる」元・教え子クラウチが明かした武藤嘉紀の“上司”ベニテスの人間性

2018年09月12日 サッカーダイジェスト編集部

「間違っている」と感じたことも…

ベニテスについて語ったクラウチは、その人柄についても告白した。 (C) Getty Images

 日本代表FWの武藤嘉紀が所属するニューカッスルで辣腕を振るうラファエル・ベニテス監督は、一体どういう人物なのか? その人となりを元イングランド代表FWピーター・クラウチが明かしている。

 2005年からの3年間、ベニテス率いるリバプールでプレーしたクラウチは、9月18日に発売となる自身の自伝本『How To Be A Footballer(フットボーラーであるために)』で、「素晴らしい監督だし、世界屈指のクラブで僕にチャンスを与えてくれた人物だ」と評しつつも、「冷淡すぎるんだ」と、その人間性を語った。

「リバプールでラファとプレーした選手なら、誰もが同じことを言うと思うけど…。彼はとても冷淡な男だった。選手を褒めることは一度もなかったし、うまくやったって、いつも何らかのミスを取り上げる人だった」

 ベニテスと言えば、緻密な戦術を植え付け、統率の取れたチームへと変貌させることから"知将"のイメージが強いが、クラウチはその戦術に疑問を覚えたときがあったと明かしている。

「個人的なことを言えば、僕は彼の考え方が複雑すぎると思ったことがあった。ホームで格下のチームと戦う際に、何か間違ったことをやろうとしているのではないかと感じていたときもある。『ちょっと待ってくれ! シャビ・アロンソ、ハビエル・マスチェラーノ、そしてスティーブン・ジェラードがいて、普通にやっても勝てる!ボランチ二人はいらないし、守備的にならなくてもいい』ってね。色々考えすぎなんだよ。でもね、ラファっていうのはそういう人なんだ」

 かつての"教え子"クラウチによって、その厳しい性格が明るみになったベニテス。そんな指揮官の下で研鑽を積んでいる武藤も、同じような指導を受けているのかもしれない。
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