昨シーズン、レアル・マドリーを率いてチャンピオンズ・リーグ（CL）３連覇という偉業を成し遂げたジネディーヌ・ジダンは、その５日後に電撃辞任を発表。その知らせが世界を驚かせたのは記憶に新しい。

　それから３か月以上が過ぎた。ジダンは、少しずつ芝の匂いを懐かしく感じつつあるのだろうか。スペイン紙『Marca』によると、ジダンはフランス・メディア「TVE」で、「もちろん、近いうちにまた監督をするつもりだよ。私が好きなことであり、人生を通じてずっとやってきたことだからね」と述べたという。

『Marca』は、今後について初めて公言したジダンが、現場復帰への意欲を認めたことから、シーズン中に実現する可能性も排除はできないと伝えている。

　マドリーで指揮を執った２年半の間に、ジダンはCL３連覇のほか、リーガ・エスパニョーラやクラブ・ワールドカップなど、数々のメジャータイトルを手にしている。それだけの実績を誇るだけに、新たな"就職先"は、引く手はあまただろう。

　直近では、英紙『Mirror』が、「ジダンがマンチェスター・ユナイテッドの監督就任に意欲的」と報道。マドリーのトニ・クロース、バイエルンのチアゴ・アルカンタラとハメス・ロドリゲス、パリ・サンジェルマンのエディンソン・カバーニを補強希望リストにあげたと伝えている。

　ユナイテッドは開幕から３試合で２敗を喫し、ジョゼ・モウリーニョ監督の進退が騒がれている。プレミアリーグ第４節（バーンリー戦）で２勝目を挙げているが、「３年目の呪い」とも揶揄されるモウリーニョの今後については、いまだ忙しない。

『Mirror』の電子版が行なったアンケートでは、１万7000人を超えるユーザーのうち、73％が「ジダンがモウリーニョの後任になる」と予想している。果たして、カリスマ指揮官は、どこで辣腕を振るうのだろうか？