世界中の名だたるフットボーラーたちが続々と登場するのが、最新のテレビゲーム『FIFA 19』のＣＭだ。これがかなり面白いと話題を呼んでいる。
 
　同ゲームでは選手個々にさまざまな能力別の数値を定め、総合値も弾き出している。最新版の総合値ではクリスチアーノ・ロナウドが「94」のトップで、リネオル・メッシとネイマールがそれぞれ「93」で続く。ＣＭは、この能力値に対して名手たちが不満を爆発させているという設定だ。

 
　ネイマールは自身のインスタグラムで「説明しろ！」と綴ってＣＭ動画を貼り付け、Ｃ・ロナウドは「なんで100点じゃないんだ？」と電話口で反論。さらにケビン・デ・ブルイネやパオロ・ディバラ、ユーゴ・ロリスらが登場し、トーマス・ミュラーは「フィジカルが71？　冗談だろ！」と吐き捨てる。アレクサンドル・ラカゼットは「これどうなの？　俺はオーバ（ピエール＝エメリク・オーバメヤンの愛称）よりだいぶ速いはずだけど？」ときた。そしてデ・ブルイネは「この数字なんとかならない？　僕？　ラヒーム・スターリングです」と話して笑わせてくれる。誰も彼もがなかなかの名演なのだ。
 
　新しいバージョンがリリースされるたびに、世界中のサッカーファンやゲームユーザーの間で話題になるデータ値。この論争に選手たち自身を巻き込み、あえて自虐っぽくパロディー仕立てのＣＭにしたのだから、恐れ入る。