堂安律は“ガンバブルー”でなく“サムライブルー”で大阪凱旋!代表デビューへ準備万端!?

2018年09月10日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「コンビネーションからの得点も期待してもらっていい」

雨中でのトレーニングとなった大阪初日。しかし堂安は「日本に来てまだ5、6日ですけど、一番楽しめたトレーニングだった」と振り返った。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 森保一監督率いる日本代表は9月9日、大阪府内で、11日のコスタリカ戦に向けてトレーニングを行なった。7日に札幌で実施される予定だったチリ戦は、前日の地震の影響で中止となったため、コスタリカ戦が森保体制での初陣となる。
 
 練習後の取材で、「充実した内容でした」と笑顔を見せたのは、20歳にして代表に初選出されたMF堂安律だ。
 
「個人的に大阪で気分が晴れたのか、少しコンディションも上がってきて、すごく楽しめたトレーニングでした」
 
 兵庫県の尼崎市で生まれ、中学時代からガンバ大阪の下部組織で育った堂安にとって、大阪は特別な地。古巣のホームスタジアム「パナソニックスタジアム吹田」で代表デビューとなれば想いは格別だろう。今から一層気合いが入っている印象だ。
 
「ヨーロッパのほうが点を取っていますけど、ただここでの感覚は良いです。今日のトレーニングの雰囲気とか、芝生の感じとか、匂いとか、そういうものも含めて、帰ってきたなという感じがします。試合が終わってしまうと寂しいんでしょうけど、今は待ち遠しいです」
 狙うのは当然、いきなりの代表初ゴールだ。そのための準備にも余念がない。
 
「今日の練習では、周りに合わせてもらうようなプレーをしようと思っていました。自分がチームメイトに合わすのではなくて、自分から動き出す。たとえズレても良いから、『俺の動きはこうだよ』と。それがチームメイトともすごく合っていたし、フィーリングも良かった。コンビネーションからの得点も期待してもらっていいです」
 
 自らの特長をチームメイトに理解してもらい、互いに感覚を擦り合わせていく作業も順調に進んでいる様子で、手応えを語っている。
 
 かつて育った地で華々しく "恩返し弾"を決められるか。
「運命と言っていいか分からないですけど。ここで試合をして、多くの想い出が残っている。次は自分が、見に来てくれるサポーターの想い出を残せたらなと思います」
 
 20歳の若武者が意気込んでいる。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事