日本代表の伊藤達哉が大坂なおみを称賛!同世代の“世界女王”に刺激を受けた部分は?

2018年09月09日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「エゴイストになるところも必要になってくる」

21歳の伊藤は代表初選出。9月9日には雨が降るなか、トレーニングに励んだ。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 9月11日にコスタリカ戦を控える日本代表が同月9日、大阪府内でトレーニングを行なった。
 
 練習後、取材に応じたハンブルクの伊藤達哉は、世界を賑わせている話題に触れながら、コスタリカ戦への意気込みを語った。
 
「大坂なおみさんって同い年なんですね。凄いですよね。すごく刺激を感じますね。僕テニスは好きで、よく観るんですけど、それこそ錦織圭さんとか、ああやってひとりで世界の舞台で戦っている姿を見ると、やっぱり格好良いなって思います。それに先日は、なでしこが優勝したじゃないですか。日本の女の人は強いですね。負けてられません」
 
 伊藤が口にしたのは、つい数時間前にテニスの全米オープンで日本人初の世界一に輝いた大坂なおみ、同大会の男子競技でベスト4に進出した錦織圭、そしてアジア大会を制したなでしこジャパンについてだ(ちなみに、U-20日本女子代表も8月のU-20女子フランス・ワールドカップを制覇している)。
 
 大坂と同じ1997年生まれで、この9月に日本代表に初選出された伊藤の持ち味は、切れ味鋭いドリブルだ。身長166センチと小柄ながら、ドイツのブンデスリーガでは屈強なDFを次々に翻弄し、スタジアムを沸かせている。
 もちろん代表チームで求められるのも、個人技の部分である。
 
「1対1になるシーンは絶対にあるので、そういう時に自信を持ってやっていけるか。それが大事ですね」
 
 そう語って1対1に自信を覗わせる伊藤にとって、テニスのような個人スポーツから学ぶことも多いようだ。
 
「僕も団体の中で自分のいろをどれだけ出せるかだと思っています。そういう意味では、個人スポーツのメンタリティみたいな、ちょっとエゴイストになるところも必要になってくるかもしれないですね」
 
 森保一体制の初陣となるコスタリカ戦(9月7日のチリ戦は、北海道の地震の影響で中止)では、積極果敢に仕掛ける姿が見られそうだ。若き小兵ドリブラーに期待したい。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
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