初陣勝利のパウロ・ベント新監督を韓国メディアが絶賛!「完璧な船出」「ボール支配は一味違った」

2018年09月08日 ピッチコミュニケーションズ

ポゼッションへと舵を切った韓国代表への評価は上々

2-0で勝利した新監督の初陣には、3万6127人のサポーターが駆けつけた。(C)Getty Images

 韓国代表は9月7日、ホームでコスタリカと親善試合を行ない、2-0で勝利した。コスタリカは森保ジャパンの初陣(11日)の対戦相手でもあるが、奇しくもこの試合は、韓国にとっても8月16日に就任したパウロ・ベント新監督のデビュー戦となった。
 
 それだけに韓国サッカーファンの注目度も高く、2013年10月のブラジル戦以来、5年ぶりにチケットが完売。試合が行なわれた高陽(コヤン)総合運動場には3万6127人のサポーターが駆けつけた。
 
 そんな関心が集まった初陣で、FIFAランキング32位(韓国は57位)のコスタリカを相手に勝利しただけに、韓国メディアもベント監督の指揮を称えている。
 
「コスタリカ戦2-0勝利…"ベント号"快調な出発」(『MBC』)
「"イ・ジェソンとナム・テヒが連続ゴール"ベント号、良い滑り出し」(『オーマイニュース』)
「ベント監督の満点のデビュー戦、韓国サッカーの新たなスタート!」(『MKスポーツ』)
 
『スポーツ・ソウル』などは、「ベント監督のデビュー戦は攻守両面で合格点をもらった。完璧な出発だ」と絶賛しているほどだが、指揮官の戦術を詳しく分析するメディアも多い。
 
『SPOTVNEWS』は、「速くて緻密なベント号、技術者の時代が来た」と題した記事で、ベント監督の特長として「速度と技術」を挙げている。記事は、ベント監督がロシア・ワールドカップに出場していないチ・ドンウォン(アウクスブルク)やナム・テヒ(アル・ドゥハイル)、ファン・インボム(牙山ムグンファ)などを選出したことに着目。この日の試合でも、狭いスペースでパスをつなぎ相手守備を崩しにかかる場面が多かったとして、「ここで重要になるのがパスセンスとスピードだ。ベント監督が目指すサッカーがはっきりと表れた場面だった」と報じた。
 
「"監督次第"ベントのボール支配は攻撃のためにある」とヘッドラインを置き、韓国がボール支配率を高めて(韓国68%、コスタリカ32%)攻撃を展開したことに注目したのは『sportalkorea』だ。
 
 記事は、「韓国はこれまでポゼッションサッカーに憧れ、先進的なサッカーを移植すべく努力してきたが、欧州の強豪には通じなかった」と振り返ったうえで、「しかし、ベント監督のボール支配は一味違った」と報道。ボールを支配して速度を遅めるのではなく、積極的に相手ゴールに向かっていくパスが目立っていたとして、「監督によって確実に変わるサッカースタイルを感じるのに十分な結果だった」と伝えている。
 

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