「何よりも恐い経験を…」被災したチリ代表MFビダルが地震発生の瞬間を母国ラジオに明かす

2018年09月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「僕らは大丈夫だ」とチーム全員の安全を報告。

代表チーム全員の無事を母国に伝えたビダルは、地震の瞬間を「恐怖」と振り返った。 (C) Getty Images

 バルセロナに所属するチリ代表MFのアルトゥーロ・ビダルが、9月6日の未明に発生した「北海道胆振東部地震」を受け、母国のファンに無事を伝えるメッセージを送った。チリのラジオ局『AND』が報じている。

 チリ代表は、7日に札幌ドームで日本代表とのキリンチャレンジカップに臨む予定だったが、6日に起きた地震の影響により試合は中止となり、札幌市内の宿舎で一日を過ごしたという。

 幸いにも全員の無事が確認され、チームメイトや代表のスタッフたちとともに宿舎で過ごしているというビダルは、「あの瞬間、日本で何が起こったのか分からない」と、地震発生当時を振り返った。

「あの瞬間、日本で何が起こったのか、僕らは分からなかった。僕たちは昨夜、大きな揺れを感じたが、それも過ぎたことだ。僕たちは大丈夫だよ。これは本当のことさ。でも、ちょっと退屈だけどね」

 誰一人として健康問題を抱えていないことを報告したビダルを擁するチリ代表は、11日に水原ワールドカップ競技場で韓国との国際親善試合を控えている。しかし、現在も北海道の一部地域の電力や水などのインフラは復旧しておらず、千歳空港も再開の目処が立っていない。

 そのため、韓国での試合開催も危ぶまれているが、31歳のベテランMFは、「僕らは大丈夫だ。何よりも恐ろしい経験をしたけれど、今はとくに問題はない。明日には問題が解決されていることを望むし、次に戦うための場所に移動できるようになっていたらいいね」と気丈なコメントを残した。

 韓国での試合開催に臨むにしても、棄権するにしても、チリ代表には、チームの安全を最優先にした決定を下してもらいたい。
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