「自分が優れていると信じられた…」恩師ペケルマンの退任にハメスが感動メッセージ!

2018年09月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

コロンビア・サッカー連盟会長も「大きな成功だった」と感謝。

ハメス(右)ら若き逸材を一流選手になるまでに育て上げたペケルマン(左)。その巧みな手腕で、優れた個の集合体に過ぎなかったコロンビアを世界で戦えるチームへと昇華させた。 (C) Getty Images

 現地時間9月4日、コロンビア・サッカー連盟(FCF)は、同国代表で監督を務めていたホセ・ペケルマンの退任を正式発表した。

 アルゼンチン人のペケルマンは2012年にコロンビア代表監督に就任。当時、3大会連続でワールドカップ出場を逃すなど、低迷期にあった同国に規律を植え付け、さらにハメス・ロドリゲスなどの逸材を見出した。

 そんな智将の手腕に導かれ、コロンビアは2014年のブラジルW杯で準々決勝に進み、同大会における最高成績を収めると、翌年のコパ・アメリカでもベスト8入りを果たした。さらに翌年のコパ・アメリカ・センテナリオでは3位に入賞している。

 先のロシアW杯ではベスト16に入ったコロンビアだったが、2018年8月の契約満了をもって退任を決断した。これを受け、退任発表会見に同席したFCFのラモン・ジェスルン会長は、「彼との契約期間は大きな成功だった」と称賛した。

「彼と歩んだ時間は、我々の国際的なイメージを回復させ、競争力を高めたという意味で、大きな成功だった。我々は"先生"を招いたことで、二度のW杯を経験し、ともに良い結果を手に出来た。ペケルマンのおかげで成熟できたんだ。これからも彼は偉大な友人だ」

 まさにコロンビアのサッカーに変革をもたらしたといっても過言ではない名将の退任というだけあって、師事を仰いだ選手たちからも感謝のメッセージが寄せられているのだが、そのなかでも最も熱い言葉をSNSで発信したのが、ペケルマンの下で絶対的なエースへと成長を遂げたハメスだ。薫陶を受けてきた"恩師"に対し、次のようなメッセージを寄せている。

「あなたがコロンビアに与えたものの全てに感謝の言葉しかない。我々に信念を取り戻させ、強くなるための希望を持たせてくれた。おかげで思っていたより自分が優れているのだと信じることができた。あらゆるレベルで成長できたのは、あなたのアドバイスのおかげだ。このあとも成功を願っている。ホセ、あなたは最高のマエストロだ」

 いまだどのチームとも交渉を行なっていないというペケルマン。はたして、69歳の智将は、新天地をどこにするのか? その去就に注目が集まっている。
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