【J1 リーグ再開!】週刊サッカーダイジェスト担当記者のチーム展望 柏編

2014年07月17日 週刊サッカーダイジェスト編集部

3-5-2の新機軸が幅を持たせるオプションに?

田中の抜けた穴を埋める意味でも奮起が期待されるのが、この工藤だ。本人も強い意気込みを見せる。 (C) SOCCER DIGEST

 7月15日に12節の延期分2試合を消化したJ1リーグは、19日の15節・9試合で本格的に再開する。『週刊サッカーダイジェスト』の編集部が、いよいよリスタートするJ1リーグ各チームの現況をお伝えする。
 
 14節終了時で5位につける柏を、小田智史記者が展望する。
 
Q1
リーグ序盤戦(14節終了時)の採点。結果・内容から100点満点で何点?
A1
75点。
 開幕直後は攻撃陣の連係がいまひとつで、5節終了時点で1勝3分け1敗と勝ち切れなかった。それが、レアンドロ・ドミンゲスの離脱でチームが一丸となり、9節・浦和戦で逆転勝利を収めて上昇気流に。スロースタートを挽回し、首位を狙える好位置につけた。
 
Q2
リーグ再開に向けてのチームの強みは?
A2
 韓国でのキャンプから、中盤を3ボランチ気味に、前線に2枚を配する3-5-2の新機軸を試行。前半戦でベースとした3-4-2-1に自信があるからこその挑戦であることは大谷も認めており、戦い方に幅をもたせるオプションとして期待される。
 
Q3
夏場以降に懸念される弱みは?
A3
 チーム最多の5ゴールを挙げていた田中順也(ポルトガルのスポルティングへ移籍)の抜けた穴は小さくない。とりわけ高精度のキックは、セットプレーで相手の脅威となっていた。前半戦の3敗中、2敗が引いて守備を固める相手(鳥栖、甲府)に喫したもの。パンチ力低下は連係の深化で補いたい。
Q4
再開後のリーグ戦で、キーマンとなる選手は誰?
A4
工藤壮人/FW
 新機軸の3-5-2では前線に入り、レアンドロの機動力を活かすべく、縦パスの受け手として攻撃の中継を担う。これまでのシャドーよりもゴールに近い位置で勝負できるため、ゴール量産にも期待。田中の退団もあって、工藤本人も「ゴールに対する執着心やサポーターの期待もひとつ大きくなると思うので、あとはそれをピッチで証明するだけ」と意気込む。
 
Q5
15節・仙台戦の見どころは?
A5
 仙台は渡邉監督就任後、守備に重きを置いてゲームプランを立て、4連勝で前半戦を終えている。苦手とする守備的な相手をどう攻略するかは、中断期の成果をはかるうえでひとつの指標となるだろう。3-4-2-1と3-5-2、ネルシーニョ監督が再開初戦でどちらを選んでくるかも注目だ。
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