「真の英雄がやって来た!」“代表監督”本田圭佑がついにカンボジアで始動!

2018年09月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

目ざすは「ポゼッション型」! 人類最速男との対決についても言及

大勢の地元メディアを引き連れて練習場入り。本田の新たなキャリアの幕が上がった。(C)REUTERS/AFLO

 オーストラリア王者メルボルン・ビクトリーに所属する本田圭佑が、ついにもうひとつの顔を初お披露目だ。
 
 9月3日にカンボジアの首都プノンペンに到着した本田は、翌日にオリンピック・スタジアムで行なわれたカンボジア代表チームの練習に臨んだ。8月14日に電撃発表した通り、肩書はゼネラルマネジャーのままだが、実質的には代表監督で、初の指導にあたったわけだ。
 
 カンボジアの全国紙『Khmer Times』はこの模様を大々的に報道。「真の英雄がついにやって来た! ホンダとアンコール・ウォリアーズ(代表チームの愛称)の新たな戦いの幕が開いた」と綴り、新指揮官の言葉を伝えている。
 
「僕のミッションは、カンボジアのフットボールに変革を起こすこと。もちろんそれは簡単なことではありませんが、僕のこれまでの経験のすべてを活かして、代表チームの強化に寄与したい」

 
 本田カンボジアの初陣は、9月10日に行なわれるマレーシアとの親善試合だ。10月に東南アジア諸国が集うビッグトーナメント、スズキカップで同組となる格上の国。「マレーシアはかなり良いチームなので、難しい試合になるでしょう」と、本人もその強さを認めている。難敵相手の一戦でどこまで通じるのか、チームの力量を見定めるのが狙いだ。

 そして『Khmer Times』紙は、「カンボジア・フットボール界はホンダの登場で沸き返っている。マレーシア戦には普段以上の大観衆が駆け付けるはずだ」と予測し、「日本のビッグスターが我々に大きな夢を運んでくれるだろう」と期待を寄せた。

 さらに本田は自身のインスタグラムで、練習前日のミーティングの様子を紹介。ホワイトボードには本田の直筆で「ポゼッション型(ハイプレス型)」、理想の条件を「敵陣であること」「ハイスピードであること」と記されており、志向するスタイルの一端を覗かせている。

 これからの数日間で、指揮官ホンダはどのようにチームを仕上げていくのか。実戦デビューではどんな采配を振るうのか。現地のレポートを待ちたい。
 
 最後に地元記者からは、同じAリーグのセントラルコースト・マリナーズで練習生としてプレーし、プロ契約を目ざしている"人類最速男"ウサイン・ボルトについての質問も出た。オーストラリア国内では本田との対戦が待望されているが、本人は「僕がメルボルン・ビクトリーと契約した時はまだ彼が来るという話は聞いていなかった。もし彼と対戦することになったら驚き以外の何物でもないね」と答えている。
 

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