マドリー期待の“至宝”FW、試合中に頭を噛まれる! まさかの事件に世界も驚嘆「予期せぬ混乱」「宿敵主将が…」

2018年09月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

2つのゴラッソを決めるも…

マドリーのBチームで研鑽を積むヴィニシウス。しかし、マドリード・ダービーでは、相手チームの主将からまさかの洗礼を受けた。 (C) Getty Images

 今夏の移籍市場で大黒柱であったクリスチアーノ・ロナウドをユベントスへ放出したレアル・マドリー。ジネディーヌ・ジダンの辞任に伴うジュレン・ロペテギ政権の発足など、忙しない日々を送ったエル・ブランコ(白い巨人の意。マドリーの愛称)が、この夏に迎え入れたのが、2000年生まれのブラジル人ストライカー、ヴィニシウス・ジュニオールだ。

 ブラジルの名門フラメンゴで頭角を現わした2017年5月、ヴィニシウスは17歳にしてマドリーと破格の4500万ユーロ(約58億円)で移籍合意。そして、18歳となった今年7月に正式に入団し、今夏のプレシーズンでは、インターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)のアメリカ遠征メンバーに名を連ねると、ローマ戦(2-1)やACミラン戦(3-1)に出場して、その才能を如何なく発揮した。

 それでもダイヤの原石を大事に育てたいというクラブの方針もあり、今シーズンはカスティージャ(Bチーム)登録になっている。

 今月26日にマドリードで開催されたセグンダ・ディビジョンB(3部相当)のラス・パルマスBとの試合に、カスティージャの一員として出場したヴィニシウスは、現地9月2日に行なわれたアトレティコ・マドリーBとの『ミニマドリード・ダービー』にも出場。試合は2-2のドローだったものの、ヴィニシウスは2ゴールを叩き出して格の違いを見せつけた。

 しかし、この試合、マドリー期待の至宝は、2ゴール以上にインパクトが残る騒動に巻き込まれてしまった。

 その事件が起きたのは、37分だ。アトレティコBの主将タチと交錯して抱え込まれ、投げ飛ばされるようにピッチを転がったヴィニシウスは、主審にファウルをオーバーリアクションで主張。この行動に怒ったタチが、なんと思い切り頭に噛み付く暴挙に出たのである。

 ヴィニシウスは突然のことに一瞬、呆気に取られるも、すぐさま頭を押さえて悶絶。これをきっかけに両軍が入り乱れる大騒動に発展。その発端となったタチとヴィニシウスにはイエローカードが与えられる事態となった。

 このマドリード・ダービーで起きた騒動に各国メディアもこぞって反応。地元紙『Marca』は、「衝撃だ! マドリーの俊英がアトレティコの主将に頭を噛まれ、大混乱が起きる」と大々的に報道。さらにヴィニシウスの母国ブラジルの大手スポーツメディア『O Globo』も、この予期せぬ出来事について紹介している。

「まさしく柔道のようにタチは"イッポン"でヴィニシウスを転倒させ、その高揚した雰囲気のなかで頭をガブり! まさかの出来事にブラジルの若き点取り屋も一瞬、何が起きたのかを把握できていなかった」

 銀河系軍団の一員になるべくBチームで研鑽を積む"ワンダーボーイ"を中心に巻き起こった大騒動。双方に怪我がなかったことは幸いだったが、いずれにしても、相手を挑発するような大袈裟なリアクションを見せたヴィニシウスには今後、精神面での成長を期待したいものだ。

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