ベティスが重鎮ホアキンの一撃で熱狂のセビージャダービーを制す! 乾貴士もフル出場で勝利に貢献

2018年09月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

後半の退場劇が両チームの明暗を分ける。

後半途中からピッチに立ち、ベティスに貴重な決勝ゴールをもたらしたのはベティコの永遠のアイドル、37歳のホアキンだった。(C)Getty Images

 現地時間9月2日に実施されたラ・リーガ第3節のセビージャダービーは、1-0でホームのベティスがセビージャを退けた。ベティスの日本代表MF乾貴士はフル出場を果たし、随所に存在感のあるプレーを見せた。

 試合は熱狂的なサポーターの声援に支えられたベティスのペースで進み、9分には乾が巧みにロケ・メサの股を抜いてシュートを放つと、39分にはその乾とトップ下でコンビを組むセルヒオ・カナレスがゴール前に斜めに走り込み、アンドレス・グアルダードのパスを受けてネットを揺らす。

 そのカナレスのゴールはオフサイドの判定に取り消されたものの、ボールポゼッションでも64%と前半はベティスがゲームを支配した。
 
 スコアレスドローで折り返したゲームは、後半もダービー特有の緊張感を保ちながら進行し、そして時間の経過とともにさらに熱を帯びていった。

 66分には、ベティス守護神パウ・ロペスと交錯したセビージャMFのロケ・メサが2枚目のイエローで退場。パウ・ロペスがみずからぶつかりにいっているようにも見えたこのプレー、ロケ・メサとしては"罠にはまった"というところだろう。

 乾は68分にエリア内の得意のゾーンからシュートを放つも、ボールは大きく枠を外れる。75分にベティコ(ベティス・サポーター)のアイドル、ホアキン・サンチェスがウィリアム・カルバリョに代わって投入されてからは、右サイドにポジションを移し、2トップの一角にも見える位置で攻守に積極的なプレーを見せた。

 そして試合が動いたのは、給水タイム直後の80分。アイサ・マンディの右からのクロスに抜け出した37歳のホアキンが、鮮やかにヘッドで押し込んだのだ。キャプテンのホアキンにとっても、そしてチームにとっても今シーズン初となったゴールに、会場のベニート・ビジャマリンのボルテージは最高潮に達した。

 8分という長めのアディショナルタイムも、ひとり多いベティスは守りに入らずに攻め続け、92分にはホアキンがあわや2点目という惜しいシュートを放つと、その1分後には怪我のマルク・バルトラに代わって入ったシドネイがフィニッシュ。いずれも枠を外れたものの、最後まで勝利をめざして戦ったベティスはこのまま1点のリードをキープ。今シーズンの初勝利を、宿敵からもぎ取った。
 
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