王者マンCの攻勢に屈したニューカッスルは泥沼の開幕5戦未勝利…武藤嘉紀に出場機会は訪れず

2018年09月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

拙攻が続く中、武藤に出場機会は訪れず

ニューカッスルを粉砕するスーパーゴールを見舞ったウォーカーは、この試合のMOMにも選ばれている。 (C) Getty Images

 現地9月1日、プレミアリーグ第4節、マンチェスター・シティ対ニューカッスル対が、エティハド・スタジアムで行なわれた。

 今シーズンの公式戦4試合未勝利と苦心が続くニューカッスルは、ジョンジョ・シェルビーやマット・リッチーなど複数の怪我人が抱えているため、この試合でも前節に続いて5バックシステムを採用。注目を集めた日本代表FW武藤嘉紀はプレミアリーグ4試合連続ベンチスタートとなっている。

 前節のチェルシー戦では"超"守備的な戦いが話題となったニューカッスルは、キックオフ直後から自陣に引いて守勢に回る。しかし、その牙城はいとも簡単に崩される。8分、ジャマール・ラッセルズのパスミスを奪ったマンチェスター・Cのラヒーム・スターリングがカットインから右足一閃! 豪快な一撃をゴール右下隅へ決めた。

 ホームゲームで幸先良く先制に成功したマンチェスター・Cは、ゆっくりとボールを繋いで、ポゼッションを高めながら試合を掌握。対するニューカッスルは、守りのスタイルを維持しながら速攻から得点機を伺うと、余裕の雰囲気すら醸し出す王者に牙を剥く。

 30分、左サイドに開いたCFサロモン・ロンドンからの低く、鋭いクロスボールにボックス内に猛然と駆け込んできたディアンドレ・イェドリンがねじ込んで値千金の同点弾をもぎとった。

 その後も自陣に人を密集させる守備的な戦いをプラン通りに実行したニューカッスルは、相手のダビド・シルバやセルヒオ・アグエロ、リャド・マハレズらの鋭い仕掛けに耐えて、前半をタイスコアで折り返すことに成功する。

 後半も、攻めるホームチームと守るアウェーチームという構図がはっきりと表れた試合は、マンチェスター・Cがスーパーゴールで勝ち越し弾を奪う。

 52分、アグエロからのパスを相手ゴールから約27メートル付近で受けたカイル・ウォーカーが大胆にもそこからシュート。この地を這う力強い一撃がゴール左下隅へと突き刺さったのである。

 再びリードを奪ったマンチェスター・C。今度は一切の緩みを見せることなく攻勢を強める。守備もプレッシングのスピードを上げ、ニューカッスルに反撃の糸口を与えずに試合を進行する。

 守護神マルティン・ドゥブラフカの奮闘もあり、相手の猛攻を凌ぎながらも、攻め手を失っていたニューカッスルは、54分にクリスティアン・アツ、73分にホセル、81分にジェイコブ・マーフィーと、攻撃的なカードを矢継ぎ早に投入。3枚の交代枠を使い果たしたことで、武藤は移籍後初めて未出場となった。

 しかし、攻撃的なカードを切りながらニューカッスルの動きは活性化することなく、拙攻が続き、最後までマンチェスター・Cを脅かすことはできないまま、試合は2-1で終了した。

 手堅い守りのプランを遂行しながらも、開幕から5戦未勝利となったニューカッスル。苦心が続く彼らに光が差し込む日は来るのか? 代表ウイーク明けのリーグ戦再開初戦の相手はアーセナルだけに気を抜けない戦い日々が続きそうだ。
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