バルサからはふたりだけ…スペイン代表のL・エンリケ新監督が初陣に臨む24人を発表

2018年09月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

新生スペインの初戦は9月8日のイングランド戦。

ロシア・ワールドカップ後にスペイン代表監督に就任したルイス・エンリケ。イニエスタらが去ったチームでどういったサッカーを見せるのか。(C)REUTERS/AFLO

 現地時間8月31日、スペイン代表のルイス・エンリケ監督がUEFAネーションズリーグに向けた代表メンバー24人を発表した。

 今回初招集となったのは、今夏にベティスに加入したGKのパウ・ロペス、バレンシアの左SBホセ・ルイス・ガヤ、レアル・マドリーのMFダニ・セバジョスの3人。そして彼らと入れ替わるように、ホセ・マヌエル・レイナ、ジョルディ・アルバ、コケが選外となった。

 また、ロシア・ワールドカップ出場組からは、大会後に代表引退を表明したアンドレス・イニエスタ、ジェラール・ピケ、ダビド・シルバの3人を除くと、ルーカス・バスケスとイアゴ・アスパスのふたりも外れている。

 新指揮官は今回の招集にあたり、70人の予備リストを作成。そのなかには、近年メキメキと力をつけているパブロ・サラビア(セビージャMF)やジェラール・モレーノ(ビジャレアルFW)、ロレン・モラン(ベティスFW)らの名前も含まれており、サプライズでの招集が期待されたが、今回は見送られている。

 むしろ若手の抜擢以上に驚くべきは、ラ・リーガ王者のバルサから、セルヒオ・ブスケッツとセルジ・ロベルトのふたりしか選出されていないという事実だろう。L・エンリケ監督がバルサを率いていた頃から反目し合っていたジョルディの落選は、ある程度予想されていたものの、イニエスタとピケが引退しただけで、ここまで減少してしまうとは。

 ちなみにライバルのマドリーからは、ベテランCBのセルヒオ・ラモスやナチョ、イスコなど最多6人が選出されている。

 レギュラー11人の半数近くをバルサ勢が占めていた時代もあったが、これもカンテラ(下部組織)を軽視し、国外からの補強に頼ってきた弊害か。急激に「バルサ色」が薄まった今回のチームは、改めてスペインのひとつの時代が終焉したことを印象付けた。

 その新生スペイン代表は、現地時間9月8日にイングランド(会場ロンドン)、11日にクロアチア(会場エルチェ)とUEFAネーションズリーグを戦う。
 
GK
ダビド・デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド/27歳)
ケパ・アリサバラガ(チェルシー/23歳)
パウ・ロペス(ベティス/23歳)★初招集

DF
イニゴ・マルティネス(アスレティック・ビルバオ/27歳)
ホセ・ルイス・ガヤ(バレンシア/23歳)★初招集
ディエゴ・ジョレンテ(レアル・ソシエダ/25歳)
ナチョ(レアル・マドリー/28歳)
セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー/32歳)
ダニエル・カルバハル(レアル・マドリー/26歳)
ラウール・アルビオル(ナポリ/32歳)
セサル・アスピリクエタ(チェルシー/29歳)
マルコス・アロンソ(チェルシ―/27歳)

MF
サウール・ニゲス(アトレティコ・マドリー/23歳)
ロドリ(アトレティコ・マドリー/22歳)
ダニ・セバジョス(レアル・マドリー/22歳)★初招集
イスコ(レアル・マドリー/26歳)
マルコ・アセンシオ(レアル・マドリー/22歳)
セルヒオ・ブスケッツ(バルセロナ/30歳)
セルジ・ロベルト(バルセロナ/26歳)
チアゴ・アルカンタラ(バイエルン/27歳)

FW
アルバロ・モラタ(チェルシー/25歳)
スソ(ミラン/24歳)
ジエゴ・コスタ(アトレティコ・マドリー/29歳)
ロドリゴ(バレンシア/27歳)
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