「私は世界一偉大な監督だ!」 苦境のモウリーニョがまたも記者会見で怒り、そして怒涛の弁論を…

2018年09月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「スペシャル・ワン」にふさわしいか、と問われ…

またも記者会見で、メディアに向かって啖呵を切ったモウリーニョ。バーンリー戦では、絶対に勝利が求められる。 (C) Getty Images

「私は世界一偉大な監督だ」

 現地時間9月2日に行なわれるプレミアリーグ第4節のバーンリー戦に向けた記者会見に臨んだマンチェスター・ユナイテッドの指揮官ジョゼ・モウリーニョが、またも、記者に向かって啖呵を切った。

 プレミアリーグ第3節のトッテナム戦で0-3と敗れ、第2節のブライトン戦(●2-3)に続く3失点での連敗を喫したマンチェスター・ユナイテッドは、1992-93シーズン以来となる開幕3戦2敗という苦しいシーズンの幕開けを送っている。

 批判の矛先は当然、チームを指揮するモウリーニョへ向いている。自身の栄光のキャリアで最も苦しいスタートを切ったカリスマ監督の手腕を、一部の英国メディアが糾弾。バーンリー戦で敗れれば、早期解任もあり得ると予想した。

 こうした報道に、トッテナム戦後の記者会見で、モウリーニョ監督はついに激怒。「私は一番勝っている。プレミアにおける他の19人の監督を合わせた以上の優勝回数だ。私が3回、彼らが2回だ」と語気を強め、「リスペクト、リスペクト、リスペクトしろ」と言い放ちながら、会見を切り上げたのである。

 そこから3日が経過したバーンリー戦に向けた会見は、緊張感が漂うものとなった。モウリーニョ監督は、一人の記者から「自らが『スペシャル・ワン』にふさわしいと思うか?」と聞かれ、「私は世界最大のクラブの監督だ。そして、世界で最も偉大な監督の一人でもある」と、淡々と返答した。

 さらに別の記者から、「タイトルを獲得できなかった場合はどうするのか?」と聞かれると、「あなたは、ドイツの哲学者ヘーゲルの本を読んで過ごしたことがあるか?」と切り出し、次のように言い返した。

「おそらくないだろうね。彼は自書のなかで、こんなことを言っているんだ。『真実というものは、常に全てにある』とね。だから、私も全てのことから真実を見出そうとしているんだよ。あなたは同じ質問を、プレミアリーグ3位や4位、それから5位で終えた監督たちにもしているのか? どうなんだ?」

 その記者が「クロップにも同じ質問をした」と返すと、あきれた表情を浮かべ、「それは、彼が国際舞台で勝てなかったからだ」と返答。そして「じゃあ、私があなたの質問に感じたことを答えよう」と、ポルトガル人監督はここから怒涛のスピーチを始めた。

「私たちは昨シーズン、プレミア2位という大きな成功を収めている。それはあなた方が決して認めないものだがね。そして、2シーズン前にはヨーロッパリーグも制して素晴らしいシーズンを送った。それは、我々が高いレベルにあることを示すものだ。

 私は繰り返す。私は8つのタイトルを獲得している。そして私は、イタリア、スペイン、そしてイングランドで勝った、世界で唯一の監督だ。小さいタイトルじゃないし、小さい国でもない。世界一の称号にふさわしい8つのタイトルだ。そんな私のサッカーキャリアにとって、昨シーズンのプレミアリーグ2位は最大の成果のひとつだよ」

 記者に向かって、またも怒りをぶつけたモウリーニョ。はたして、苦しい立場にある指揮官は、バーンリー戦に勝利し、メディアをはじめとする周囲の批判を一蹴することができるだろうか?
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