チェルシーのブラジル代表CBがコンテに冷遇されて学んだことは? 「人間として、男として…」

2018年08月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

コンテとサッリの違いは? 「これまでに見たことのないものを…」

サッリ体制となってから再び存在感を高めているD・ルイスは、冷遇されたコンテ時代を改めて振り返っている。 (C) Getty Images

 昨シーズン、ディフェンディングチャンピオンとして臨みながら、最終順位が5位と低迷したチェルシーの主力メンバーの中に、ブラジル代表CBダビド・ルイスの姿はなかった。イタリア人監督のアントニオ・コンテと起用法を巡って対立し、冷遇されたのである。

 その前のシーズンにはキャプテンマークを巻くなど、チームのDFリーダーであったD・ルイスが干されたことはメディアでも話題となり、コンテ・チェルシーの低迷を象徴する出来事として扱われた。

 今シーズンの開幕を前にコンテはクビを切られ、チェルシーの新監督には同じくイタリア人のマウリツィオ・サッリが就任。チームは一新され、D・ルイスは再び出場機会を与えられている。プレシーズンからCBの定位置を確保すると、プレミアリーグでは、ここまで開幕から3試合連続でフル出場を果たしている。

 そんなブラジル代表DFは、英衛星放送「Sky Sports」の取材に応じ、不遇をかこったコンテ時代を振り返っている。やはり、「昨シーズンはベストではなかった」ようだ。

「もしも、監督がコンテのままだったら、僕は他のクラブへ移籍していたと思う。これは、誰もが知っている通りさ。昨シーズンは僕にとってベストではなかった。ピッチの中ではね。しかし、人間として、男として、ピッチ外で多くのことを学んだよ。

 時には誰もが忍耐を必要とし、自分の身体を心配しなければならない。そして将来のために外から学ぶ必要があるんだ。だから、干されたことは僕にとっては良いことだったのかもしれないね。色々とリフレッシュができたんだ。僕の野心は、全ての試合に勝ち、全ての大会に勝つことだ。それがチェルシーであり、他のことは考えられない」

 新シーズンを迎え、やる気を漲らせているD・ルイスは、コンテと比べるかのように新監督サッリの指導法と理念を褒めちぎっている。

「あらゆるコーチは新しいものを持っていて、我々を改善させてくれるものだと思う。サッリ監督は、これまで見たことのない多くのものを教えてくれている。サッカーを理解しようとすることは素晴らしいし、止まることはない。

 彼は自らのアイデアのうち5%を伝えてくれる。100%を与えてはくれないんだ。その考えの一部は、ボールとピッチの様々な部分に集中することにある。誰もが動き方を理解しなければならない。頭で理解し、身体を連動させられるようにならなきゃいけない。でも、僕たちは始まったばかりだ」

 新監督サッリの下で、野心をたぎらせているD・ルイス。今シーズンは、キャリアの再生を期する31歳のベテランDFのプレーに、多くのファンが目を奪われるだろう。
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