【アジア大会】2大会ぶりの優勝に王手を掛けたなでしこ。しかし、指揮官が口にしたのは…

2018年08月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「苦しい試合で選手たちは(流れを)変えようとしてくれたのですが...」

高倉監督は選手たちの奮闘を讃えるも、課題も見えたと明かした。(C)Getty Images

[アジア大会] 日本女子代表 2-1 韓国女子代表/8月28日/インドネシア
 
 インドネシアのジャカルタとパレンバンで開催されているアジア競技大会の女子サッカー競技は8月28日に準決勝を実施。2大会ぶりの優勝を狙う日本女子代表は86分のオウンゴールで勝ち越し、宿敵・韓国を2-1で下して決勝進出を決めた。
 
 試合後、高倉麻子監督はフラッシュインタビューに答え、「良い形で先制点が取れて、こっちの流れで試合を進められると思った。だけど、受け身に回って、相手の圧力を受け続けてしまった」という言葉でチームの出来を猛省。
 
 続けて、「(韓国の勢いを)押し返すスタイルもなかなか出せず、その後に追い付かれてしまった。苦しい試合で選手たちは(流れを)変えようとしてくれたのですが、勝てたことがすべて」と、選手たちにさらなる発奮を求めた。
 
 とりわけ、指揮官が韓国戦の反省点として挙げたのが、組み立ての部分だ。「韓国に対して対策はしていましたが、受けてしまった。どこかで相手をひとつ外して、ボールをつなげていれば、自分たちの流れになったと思う」とし、テンポよく前にパスをつなげなかった内容を悔やんだ。

 後半は韓国のプレスを掻い潜れず、中盤でボールを失う場面もしばしば。上手く相手を外して前にパスをつなげていれば、カウンターから危険なシーンを作られる回数も減っていた。ここは決勝までに修正したいポイントだ。

 何はともあれ、日本は決勝へと駒を進めた。2大会ぶりの優勝まであと1勝。「とにかく最後の試合なので、思い切り戦い、粘り強さも出して金メダルを取りたい」と、高倉監督はラストマッチへの意気込みを語った。

 31日の決勝では中国と対戦する。残された時間で韓国戦のプレーを精査し、"なでしこジャパン"はアジアカップに続くタイトル奪取を目論む。
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