「劇的な幕切れ!」「勝ち方を知っている」日韓戦勝利のなでしこジャパンをAFC公式が称賛!

2018年08月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

完全に敵に傾いた流れを見事に引き戻した

韓国戦で貴重な先制ゴールを挙げ、大会3得点目を決めた菅澤。決勝でも前線で存在を示すか。(C)Getty Images

 インドネシアで開催中のアジア大会・サッカー競技は、8月28日に女子の準決勝が行なわれ、日本が韓国に2-1で競り勝った。日本は4大会連続の決勝進出で、2010年大会以来2度目となる金メダル奪取まで、あと1勝だ。
 
 開始5分、有吉佐織のパスに抜け出した菅澤優衣香が先制点をゲット。幸先良いスタートを切った日本だったが、その後が続かない。韓国の猛攻に晒されて再三のピンチを迎えるもなんとか凌ぎ、無失点でハーフタイムを迎えた。だが後半に入ってもリズミカルに攻める韓国に主導権を握られ、ついに同点とされてしまう。68分、右サイドからクロスを送られ、中央のイ・ミナにドフリーでのヘッドを許したのだ。

 
 それでも、日本は勢いに乗る敵の間隙を見事に突いてみせる。86分だった。右サイドの清水梨紗のクロスをファーサイドで菅澤が頭で折り返すと、韓国のイム・ソンジョがクリアミスを犯してこれがオウンゴールに。まさに薄氷を踏む展開で、金曜日に行なわれる決勝に駒を進めた。
 
 なでしこジャパンの紙一重の勝利を伝えたのが、AFC(アジア・サッカー連盟)の公式サイトだ。「日本が頑丈な韓国を下してファイナルへ」と題し、マッチレポートを掲載した。
 
「実力伯仲のライバル対決は、まさに劇的な幕切れとなった。86分のオウンゴールによってアジアカップの覇者は勝ち進み、一方は初の決勝進出を逃したのだ。日本は早々に先制したものの、終始試合のペースを韓国に握られていた。前半だけで6本の枠内シュートを浴び、それでも得点を許さなかったが、日本でプレーするイ・ミナの狙い澄ましたヘッダーは止められなかった。勢いで優っていたのは明らかに韓国だったが……。日本はしたたかに決勝点をもぎ取ってみせたのである」
 
 土俵際に追い詰められながらも勝ち切った日本を、同サイトは手放しで称えた。
 
「チャンスの数では韓国が上回り、最後の最後まで好機を掴んでいただけに、彼女たちにとっては残酷な結末だっただろう。だが、アサコ・タカクラ(高倉麻子監督)が率いる日本は常に冷静に振る舞い、戦況を見定めて組織的に戦った。4月のアジアカップと同様に、勝ち方を知るチームの真骨頂を披露したと言えるだろう」
 
 日本は中2日で決勝戦を戦う。相手はもうひとつの準決勝、台湾vs中国の勝者だ。
 
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