「フランスは彼女たちに恋をした」FIFA公式が世界一に輝いたヤングなでしこを大絶賛!

2018年08月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「なぜ? なにもかもが魅力的だったからだ」

地元フランスのファンのハートをがっちり掴んでいたヤングなでしこ。悲願のU-20女子W杯初制覇をなし遂げた。(C)Getty Images

 フランス・ブルターニュ地方で開催されたU-20女子ワールドカップは、決勝でスペインを3-1で下したヤングなでしこの初優勝で幕を閉じた。快挙を成し遂げたチームはすでに帰国し、池田太監督に率いられた栄光のメンバーはそれぞれの戦いの場へと帰還。次はA代表、なでしこジャパンでの飛躍を期し、新たなチャレンジをスタートさせている。
 
 フランスに清々しい風を吹かせた彼女たち。その戦いぶりをレビューしたのが、FIFA(国際サッカー連盟)の公式サイトだ。「日本は栄光に突き進みながら、フランスのハートを勝ち取った」と題し、特集記事を組んでいる。
 
 そののっけから、べた褒めだ。
 
「フランスは彼女たち、ヤングなでしこに恋をした。地元のフランス人たちが一生懸命応援したU-20代表チームは準決勝で敗れ、惜しくも4位で大会を終えたが、まだ別の贔屓チーム、お気に入りが勝ち進んでいたのだ。それはもうひとつの"青"を纏ったチームで、大会を通してセンセーションを巻き起こしたチャンピオン。彼女たちは初の栄誉を勝ち取った」

 
 日本はブルターニュの人びとを熱狂させた。とりわけグループリーグ最終戦のパラグアイ戦から決勝のスペイン戦までの4試合は、すべてヴァンヌが会場で、当地のサポーターから絶大な声援を受けたのだ。なぜ彼女たちはそこまで愛されたのか。FIFA公式は「絶え間ないラン、美しく繋がれるパス、鋭いショートカウンター、素晴らしいドリブル、そしてファンスタスティックなゴール。なにもかもが魅力的だったからだ」と説明する。
 
 そんな地元ファンの声援を選手たちも感じ取っていた。主将の南萌華は「私たちはみんなここでの日々が大好きでした。誰も彼もがみんな歓迎してくれましたから。それに応えるために、観ていて楽しいサッカーを披露したいと思っていました」と語る。
 
 さらに、FIFA公式サイトはこう続けるのだ。
 
「たった3失点(全6試合)しか許さなかったディフェンスは大いに自慢できるもの。なんとそれに優るとも劣らず、15得点を挙げたオフェンスも圧巻だった。彼女たちは2018年のフランスの地で栄光のほぼすべてを手にしたが、ゴールデン・ボール賞(大会MVP)だけは得点王に輝いたパトリシア・ギヤーロに譲っている。でもそのスペイン代表のエースも、なでしこたちに魅了されたひとり。決勝戦のあと、たくさんの日本の選手たちと写真を撮る姿は実に印象的だった」

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