「はるかに簡単に得点できる」今季絶好調のリバプールが驚きの強化! スローインのスペシャリストを雇う

2018年08月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

シャルケやヘルタでの指導実績を持つ男

スローインに着目したリバプール。その驚きの人事が話題を呼んでいる。 (C) Getty Images

 プレミアリーグ第3節でブライトンを1-0と退けたリバプール。開幕3連勝を飾り、しかも3戦連続シャットアウト勝ちと、見事なロケットスタートを切っている。

 そんなリバプールが驚きの強化を図ったことが話題となっている。現地8月26日に英紙『Mirror』が伝えたところによれば、同クラブは"スローイン専門"のコーチを招聘したという。同紙が「過去15年に渡ってスローインの細かな技術を見極めてきた」と報じたそのコーチは、42歳のデンマーク人、トーマス・グレンマーク氏だ。

『Mirror』の報道によると、グレンマーク氏は、スローインに関してはビデオ分析や実技での細かな指導に定評があり、過去にシャルケやヘルタ・ベルリンに携わり、3シーズン前には母国デンマークの強豪ミッティランのコーチとしてヨーロッパリーグでの得点を20ゴールも増やしたという、まさにスペシャリストである。

 最大で51.33mも投げられるという同氏は、次のように自信満々で語っている。

「ミッティランはロングスローが武器になりえることを示した。正しいテクニック、精度、戦術的認識を用いたうえでやることができればね。フラットなスローインにするのが非常に重要だ。(ボールが)高過ぎると簡単に守ることができるからね。ロングスローを正確かつフラットに投げることができれば、得点することははるかに簡単になる」

 しっかりとした指導実績を持つグレンマーク氏を招聘したリバプールは、モハメド・アラーやサディオ・マネといった韋駄天を揃え、爆発的な攻撃力を有しているものの、昨シーズンに公式戦で挙げたセットプレーからの得点数は「15」と物足りない。そのため、その道のプロを招き、改善を図ろうという意図があるのかもしれない。

 なお、『Mirror』によれば、リバプールはグレンマーク氏を主にアカデミーチームに帯同させる予定で、トップチームでの指導は定期的なものになるという。

 はたして、スローインからチームの弱点克服に動き出したリバプールは、どのような変貌を遂げていくのだろうか。
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