「まさかあのベニテスが…」ニューカッスルの“超”守備的戦術に非難殺到! 敵将サッリは絶句

2018年08月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「恥ずかしさすら覚える」と厳しい声も

強豪チェルシーとの一戦とはいえ、守備に徹したニューカッスルの振る舞いは、大バッシングを受けることに。 (C) Getty Images

 現地時間8月26日に行なわれたプレミアリーグ第3節のニューカッスル対チェルシー戦は、2-1で後者に軍配が上がった。敗れたニューカッスルは、結果もさることながらその戦い方に批判が集まっている。

 試合開始早々からゴール前に5バックを敷き、守勢に回ったのはニューカッスルだった。前半に関していえば、ボールを弾き返すことしかせず、ポゼッションは完全にチェルシーに譲った。

 そのニューカッスルの戦いぶりは試合を通しての数字にも表われている。最終的なボールポゼッションは19%(チェルシーは81%)。さらに総ボールタッチ数はチェルシーの1098回に対して405回で、成功したパスの総数はチェルシーが913本だったのに対して200本と大差をつけられている。

 しかも、これだけ守備的に振る舞いながら76分にPKを献上して失点。83分にホセルが決めて追いついたが、直後の87分にディアンドレ・イェドリンのオウンゴールで勝ち越しを許し、ラファエル・ベニテス監督の"超"がつくほどの守備的戦術は、結果を手にすることができなかった。

 試合後、カウンターすらも捨てたニューカッスルの守備的な振る舞いには、非難の声が相次いだ。敵将のマウリツィオ・サッリは、英衛星放送「Sky Sports」のフラッシュインタビューで、かつてセリエAでしのぎを削ったベニテスの戦術に、驚きを隠せない様子で語っている。

「私はラファエル・ベニテスが5人のDFを並べる守備的な戦術を用いたところを、これまでに見たことがなかった。ああいったチームと戦うことは、我々だけでなくどんなチームにとっても難しいはずだが、まさかとは思ったよ」

 また、かつてトッテナムなどを率いたイングランド人監督のハリー・レドナップの息子で、リバプールなどで活躍した元イングランド代表MFのジェイミー・レドナップは、「恥ずかしさすら覚える」と厳しい言葉を浴びせている。

「正直言って、私はあの戦い方を受け入れられない。スタンフォード・ブリッジ(チェルシーの本拠地)やエティハド(マンチェスター・シティの本拠地)での試合なら、どんな手段を使ってもいいと思う。だが、ホームでは話が違う。ニューカッスルのボール支配率には恥ずかしさすら覚える。

 もしもあなたがドレッシングルームにいるニューカッスルの選手だとしたら、今日の試合は恥ずかしいと思うだろう。なぜなら、これでは自分の全てを出すことはできない、自分たちはもっといい選手だと感じるだろうからね」

 守備的すぎるパフォーマンスを非難されてしまったベニテス監督とニューカッスル。はたして彼らは今後も、今回のような退屈な戦いを続けていくのだろうか。注目の次節は、マンチェスター・Cと敵地で対戦する。
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