「元バルセロナ対決と言われてもおこがましい」J1初得点の久保が語ったイニエスタへの想い

2018年08月26日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「天と地の差を今日のゴールで1ミリでも埋められたなら」

神戸戦で鮮烈なゴールを奪った久保。試合後、イニエスタへの想いも語った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ24節]神戸0-2横浜/8月26日/ノエビアスタジアム神戸
 
 元バルセロナのふたりが共演を果たした。ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタと、横浜F・マリノスの久保建英だ。

 
 イニエスタは12歳でバルセロナのカンテラ(下部組織)に入団し、22年をこのスペインの名門で過ごしてきた。トップチームではキャプテンを務めた、言わずと知れた"バルセロナの象徴"だ。
 
 一方で久保も10歳でバルセロナの下部組織に加入すると、13歳までプレー。クラブの18歳未満の外国人選手獲得・登録違反により、公式戦の出場資格を失い、日本への帰国を決断するまで、ユースチームの主軸として活躍した。
 
 両者の直接対決が注目を集めた一戦で、主役の座を掴んだのは久保だった。
 
 56分、右サイドの松原健からのパスをエリア内で受けると、トラップで軽く浮かせたボールに合わせて左足を一閃! ゴール右に突き刺し、自身J1初ゴールを奪ってみせた。
 
 イニエスタの目の前で決めた得点に、久保も少なからず特別な想いが沸いたようだ。試合後、以下のように語っている。
 
「まずイニエスタ選手は長年バルセロナのトップチームでやってこられて、自分は下部組織をかじったくらい。なので、元バルセロナ対決と言われてもおこがましいというか、天と地の差があると思っている。でも、その差を今日のゴールで1ミリでも埋められたなら、それはプラスになったんじゃないかなと」
 
 久保はさらに、ここからイニエスタとの差を埋められるか。今後も若き才能の活躍から目が離せない。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

【神戸0-2横浜 PHOTO】久保のJ1初ゴールが決勝点!! F・マリノスが競り勝つ!
 

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