バルサ、117億円を積まれてもラキティッチ放出はなし! 指揮官が残留を訴える「重要性は売却益以上」

2018年08月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

バルベルデ監督は「イバンの重要性は売却益以上」と強調。

開幕戦ではインサイドハーフだけでなく、ブスケッツのポジションでもプレーしたラキティッチ。チーム内での重要度は年々増している。(C)Getty Images

 パリ・サンジェルマンは、バルセロナのクロアチア代表MFイバン・ラキティッチに関心を寄せている。一部現地メディアは先日、9000万ユーロ(約117億円)を用意していると報じた。

『ESPN』によると、スペイン紙『Diario Sport』は、ラキティッチ本人が年俸の倍増に惹かれていると報道。30歳という年齢に加え、獲得時の移籍金と比較した差益の大きさもあり、バルサ側も取引に魅力を感じていると伝えている。

 だが、バルサのエルネスト・バルベルデ監督は8月24日の会見で、「イバンはチームにとって重要な選手。私は彼を戦力として計算している」と、ラキティッチの残留を望むと述べた。

「イバン(ラキティッチ)がいかに偉大かは、昨シーズンまでの数字にしっかり示されている。ウチのチームにおける彼の重要性はだれの目にも明らか。他のチームがウチの選手たちを望むのは理解できるが、私は彼がここで続けることを強く願っている」

 またバルベルデ監督は、「シーズンに向けてベストの選手たちにいてほしい。イバンはそのひとりだ」と、ラキティッチの重要性は売却益以上だと強調している。

「彼は我々のプレーを知っている。チームやクラブとの関係も深い。我々は(選手で)ビジネスをするためにここにいるんじゃない。勝つために、そしてトロフィールームをもっと大きくするためにここにいるんだ」

 一方でバルベルデ監督は、「長期的にはプレミアリーグがやったようなことが普通になるべきだ」と、イングランドやイタリアのように、リーグ戦の開幕前に移籍市場は閉じるべきとの見解も示した。

「あるチームで開幕戦を戦い、次の節は別のチームでプレーするなんて、そんなのバカげているよ。将来的には変わると思う。イングランドとイタリアはすでにそうした。ここでも同じようになることを願っている」

 フランスの移籍マーケットは31日までマーケットが開いている。バルベルデ監督の希望どおり、ラキティッチとバルサは今後も蜜月関係を続けられるのだろうか。
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