レスターがAT弾で劇的逆転勝利! 岡崎慎司は今季初出場もチームでの厳しい現状を示す扱いを…

2018年08月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

岡崎が起用されたのは終盤の…

今シーズン初めてピッチに立った岡崎(左)。チームが劇的勝利に沸くなかでその表情はどこか曇っていた。 (C) Getty Images

 現地8月25日、プレミアリーグ第3節、サウサンプトン対レスターが、セント・メリーズ・スタジアムで行なわれた。

 この試合、吉田麻也と岡崎慎司の『日本人対決』に注目が集まったが、前者がメンバー外となったため実現せず。ただ、後者は、チームのエースであるジェイミー・ヴァーディーが前節に出場停止処分を受けたこともあり、今シーズン初のベンチ入りを果たした。

 試合は序盤から一進一退の攻防戦が続き、互角の展開のまま進行。結局、前半は両軍とも決定力を欠き、大きな見せ場もなくスコアレスで折り返す。

 迎えた後半、ホームチームが均衡を破る。52分、右サイドからのクロスボールがマイナスに流れたところに猛然と走り込んできたライアン・バートランドが左足で豪快にシュート。この強烈な一撃がレスターゴールの天井に突き刺さった。

 先手を取られたレスターだったが、すぐさま反撃に転じると、相手の牙城を崩す。56分、相手DFのクリアボールをペナルティーエリア内で拾ったデマライ・グレイが右足で強烈なシュートを決めて振り出しに戻した。

 一気に動き出した試合だったが、その後は再び停滞ムードに。両チームとも攻め手を欠くなかで、開幕から未勝利のサウサンプトンは、77分にピエール・エミル=ホイビェアが相手ペナルティーエリアでシミュレーションを取られ、2枚目の警告を受けて退場となり、窮地に追い込まれる。

 数的有利となったレスターは直後の78分に今夏にモナコから獲得したウイングのラシド・ゲザルを投入して攻勢を強める。そして、残り時間が刻一刻と短くなるなかで、岡崎に声がかかったのは、試合終了間際の88分。グレイに代わって今シーズン初出場を飾った。

 投入直後からトップ下のような位置に入った岡崎だったが、チームが数的優位を活かせずに押し込まれたこともあってほとんどボールを触れず……。最後まで目立ったプレーは見せることはできなかった。

 試合はアディショナルタイムに劇的な展開を見せる。92分、敵陣へ猛然と攻め入ったレスターのCBハリー・マグワイアが、バイタルエリアから地を這う強烈なミドルシュートを突き刺して逆転弾を決めたのだ。

 その後、試合は動くことなく2-1で終了。互いにゴール前での工夫を欠き、終盤にはパスやドリブルなどのプレー精度の低さを露呈するなど、課題も見えたなかで、レスターが持ち前の勝負強さを見せた一戦となった。

 今シーズン初の出場となった岡崎だが、エースが欠場し、さらにチームが劣勢に立たされるなかで、長いプレー機会が与えられないのは、クロード・ピュエル監督のチーム内での厳しい立ち位置を表すものだと言えそうだ。はたして、そうした現状に、変化は訪れるのだろうか……。
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