[J１リーグ24節]川崎１-０仙台／８月25日／等々力
 
　３連勝中だった仙台は、J1リーグ24節で川崎と対戦。昨季のリーグチャンピオンを相手に前半は粘り強い守備を見せたが、55分に中村憲剛に決勝ゴールを奪われた。
 
「ああいうプレーをしてはいけなかった。自分のミスです」
 
　失点シーンを後悔したのは、３バックの中央で仙台の最終ラインを支えた大岩一貴だ。
 
　それまで読みを利かせた守備と激しいチャージで川崎攻撃陣に対抗していた大岩だったが、55分、失点に絡んでしまった。右サイドに送ったGKシュミット・ダニエルのロングフィードが川崎の登里享平にヘッドで撥ね返されると、そのボールを大岩がコントロールミス。後ろにいた中村にフリーで抜け出され、ネットを揺らされた。
 

　一瞬、オフサイドかと思われたが、「ポジション的にはオフサイドなのは分かっていましたが、その前に大岩くんが触ったのは見えていました。ルール改正の時、講習会で話は聞いていたので、（相手が触ったボールは）オフサイドにならないと理解して、冷静に決められました」（中村）と、現状のルールではオンプレーとなる。
 
「０-０で進めなくてはいけなかった。自分のところで点を取られてしまったのが大きかった」。大岩は肩を落とすようにスタジアムを後にした。

　もっとも、リーグきっての攻撃力を誇る川崎を試合途中まで抑えていたのは事実。収穫もあったゲームと言えるのではないか。
 
取材・文●本田健介（サッカーダイジェスト編集部）

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