マンUが格下にミス連発でまさかの敗北! 地元紙は補強失敗に嘆き「1ペニーでも払っていれば…」

2018年08月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

モウリーニョは苛立ちを滲ませながら敗因を語る。

ミスからの失点を重ね、自滅した感も否めないマンU。かつて堅守を誇ったモウリーニョのチームを一体どうなってしまったのだろうか。 (C) Getty Images

 現地時間8月19日に行なわれたプレミアリーグ第2節で敵地に乗り込んだマンチェスター・ユナイテッドはブライトンに2-3で敗戦を喫した。

 昨シーズンの最終順位は2位と15位、さらに戦力差を考えれば、文字通り波乱の展開である。

 開幕戦でレスターに2-1と競り勝っていたマンチェスター・Uは、ロメル・ルカクを先発に復帰させるなど盤石の布陣でこの一戦に臨んだが、25分にブライトンの主砲グレン・マレイに先制ゴールを決められると、2分後にもシェーン・ダフィーに追加点を奪われる苦しい展開に。

 34分にルカクのゴールで1点差とするも、この日のマンチェスター・Uの守備陣は精彩を欠く。前半終了間際の44分にエリック・バイリーが稚拙な対応からPKを献上。これをパスカル・グロスに難なく決められて差を埋めることができない。

 攻勢に出た後半もブライトンのタイトな寄せに苦戦。後半アディショナルタイムに得たPKをポール・ポグバが決めるのが精一杯で、勝点を取りこぼす結果となった。

 試合後、英衛星放送「Sky Sports」のフラッシュインタビューに対して、マンチェスター・Uのジョゼ・モウリーニョ監督は不満げな表情を浮かべながら、「我々はあまりに多くのミスを犯しすぎた」と敗因を振り返った。

「信じられないほどにミスを犯しすぎた、それだけだよ。だからその罰を受けたんだ。今日の我々の敗因はそこに尽きる。3つ目のゴールを奪われた時点で厳しくなってしまったね。ハーフタイムを利用して変化を試みたが、ミスによって精神的にも疲労が蓄積してしまったんだ」

 苛立ちを隠すように淡々と話したモウリーニョだが、格下相手に不覚を取ったマンチェスター・Uに地元メディアは辛辣な評価を下している。

 地元紙『Manchester Evening News』は、「ここまで深刻な問題に直面するとは想像できなかった」と綴り、よもやの敗戦の責任がどこにあるのかを指摘している。

「開幕前にジョゼ・モウリーニョは『難しいシーズンになるだろう』と警告していたが、わずか2週間でここまで深刻な問題に直面するとは想像できなかった。ブライトンに全てを打ち砕かれ、マンチェスター・Uは危険な水域に達してしまった。しかし、この責任はモウリーニョだけにあるのだろうか? 彼が求めた守備陣を買い付けなかったエド・ウッドワードの仕事ぶりがまずいのではないだろうか?」

 現地時間8月9日にクローズした今夏の移籍市場で、モウリーニョは「5人以上の補強リストを提出している」とDF陣の強化を明言。トビー・アルデルワイレルド(トッテナム)やハリー・マグワイア(レスター)らの名前が挙がったが、獲得の実現には至らなかった。

 そうした補強の失敗を受け、『Manchester Evening News』は、チーム強化の責任者でもあるウッドワードCEOを名指しで批判したのだ。さらにこうも続けている。

「ウッドワードが信じたバイリーとリンデロフがミスを重ね、いずれもあまりに不注意な対応ばかりだった。もし、補強を進言したモウリーニョの言葉を聞き、アルデルワイレルドやマグワイアの獲得に1ペニーでも払っていれば、今日の惨劇は免れたかもしれない。ウッドワードとモウリーニョ、一体どちらが正しいのか? 少なくともその問題の答はこの試合でハッキリした」

 格下相手にまさか敗戦を喫し、2節にして早くも躓いたマンチェスター・U。すでに移籍市場が閉じてしまったいま、この不調の時をいかにして乗り切るのか? これまでも幾度となく辣腕を振るってきたモウリーニョの采配も含めて注目したい。
 
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