「正直言って無礼」「彼らは“格”は買えない」モウリーニョ、宿敵の人気ドキュメンタリー作品に苦言

2018年08月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

世界的な話題を提供しているマンCのドキュメンタリー作品に物申す!

宿敵がセールしたドキュメンタリーに苦言を呈したモウリーニョ。その一言は実に辛辣なものだった。 (C) Getty Images

 現在イングランドを中心にとあるドキュメンタリー作品が注目を集めている。

 作品の名は『All or Nothing』。主役となっているのは、マンチェスター・シティだ。その内容は、ジョゼップ・グアルディオラ体制2年目となった2017-18シーズンに圧倒的な力強さで独走優勝を果たしたチームの舞台裏に迫ったもので、ロッカールームや練習風景、さらにミーティングの様子など、普段は見られない選手や監督の姿が収められている。

 現地8月15日にアメリカのネット通販サイト「Amazon Prime」で公開されるやいなや、あっという間に視聴者数が伸び、シティ・ファンのみならず、サッカー・ファンの間で大きな話題を呼んでいるのだ。

 その反響に苦言を呈したのは、シティの宿敵マンチェスター・ユナイテッドの指揮官ジョゼ・モウリーニョである。

 現地8月18日に、英衛星放送「Sky Sports」のインタビューに応じたモウリーニョは、「あなたは見てないと思いますが、シティのドキュメンタリー作品についてどのように思いますか?」と問われ、「あなた方にとっては素晴らしい作品だろう」としたうえで、辛辣な言葉を言い放っている。

「ただ、他のチームのことをリスペクトしながらでも良い作品はできたはずだよ。正直、あんなふうに無礼にする必要性なんて全くないと思う。彼らは、お金によってリッチなクラブになったり、ワールドクラスの選手たちを買うことはできるかもしれないが、"格式"は買えないだろうね」

 昨シーズン、シティに勝点19差もつけられてしまったユナイテッド。それだけに、負け惜しみに聞こえなくもないが、このモウリーニョの一言には、多くのユナイテッド・サポーターをはじめとするプレミアリーグ・ファンが反応している。

 地元紙『Erevening News』は、ツイッターで相次いだモウリーニョへの称賛の声をまとめている。

「おお! ジョゼ、あんた最高だ」
「ジョゼ、愛している」
「確かに誰の気にも障る作品だった。的確な一言だった」
「これぞ、モウリーニョだ」
「モウリーニョはよく戦術を非難されるが、僕らにとって何よりも重要な品格を保ってくれている」

 何かと物議を醸すコメントを残すことが多いモウリーニョだが、今回の発言は多くのプレミアリーグ・ファンの賛同を買ったようだ。
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