「まさに神の子!」「美しすぎる」今季初登場の怪童エムバペが挨拶代わりのゴラッソ2発!

2018年08月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

ネイマールもPKで2戦連発。豪華アベック弾に

後半頭から登場したエムバペは攻撃の閉塞感を一気に解消! 終盤に鮮やかな2発を叩き込み、ひとりで試合を決めてしまった。(C)Getty Images

 ロシア・ワールドカップで一気にスターダムを駆け上がり、フランス代表の20年ぶりの戴冠に多大な貢献を果たしたキリアン・エムバペ。世界中のサッカーファンを虜にした19歳の韋駄天が、ついに今シーズン初の公式戦に臨んだ。
 
 土曜日に行なわれたフランス・リーグアン第2節、ギャンガンvsパリ・サンジェルマン戦。エムバペはベンチスタートで戦況を見守った。
 
 パリSGは序盤からボール支配でホームチームを圧倒しながらも最後の詰めが甘く、なかなか先制点を奪えない。すると20分、逆襲からノーラン・ルーに右足で鮮烈弾をねじ込まれてリードを許してしまう。いまひとつ攻守の歯車が噛み合わないまま前半を終えた。
 
 そして後半頭からピッチに投入されたのがエムバペだ。ギャンガンのサポーターから大ブーイングを浴びたが、それも人気の証だろう。1トップの位置に入り、左のネイマール、右のアンヘル・ディ・マリアと瞬く間に華麗なハーモニーを奏でていく。53分にネイマールが開幕戦に続くゴールをPKで挙げて、ようやく同点。パリSGはここからさらに攻撃のギアを上げていった。

 
 ギャンガンは辛うじて耐え忍んでいたが、ゲーム終盤、フランスの至宝が眩いばかりの輝きを放つ。82分、ディ・マリアの高速スルーパスにオフサイドラインぎりぎりで抜け出したエムバペは、神業のようなトラップで右に持ち出し、冷静に右足で流し込んだ。さらに8分後の90分にはカウンターからマーカーを驚異的な加速力でぶっちぎり、最後は相手GKを柔らかいループショットで制してダメ押し。圧巻のワンマンショーで趨勢を定めたのだ。
 
 サッカー専門誌『France Football』は「まさに神の子のなせる業。誰もが期待したパフォーマンスを惜しげもなく披露してくれた」と称え、全国紙『Le Parisien』は「美しすぎる! 2ゴールはともにエムバペらしい技巧に満ちたものだった。ワールドカップで突き抜けた青年は今シーズン、いったいどこまでゴール数を伸ばすのか」と期待を寄せた。
 
 もはやネイマールがかすむほどのプレゼンスを示している怪童エムバペ。リーグアンとチャンピオンズ・リーグのみならず、今シーズンは9月から新たにスタートする国際大会『UEFAネーションズ・リーグ』での奮闘にも注目だ。フランスはグループ1でドイツ、オランダと同居。同6日の開幕戦では、ワールドカップの雪辱に燃える前世界王者と対戦する。
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