伊メディアがセリエA20クラブの「夏の補強」を10点満点で採点。最高評価&最低評価は?

2018年08月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

C・ロナウド獲得のユーベは満点に近い「9.5」

C・ロナウド(7番)に加え、最終ラインにはボヌッチ(左端)が復帰。ユベントスはバランスのとれた補強で隙のない布陣を手に入れた。(C)Getty Images


 リーグ開幕の前日となる8月17日、セリエAの夏の移籍メルカート(マーケット)がクローズとなった。

 イタリア『Sport Mediaset』は同日、各クラブの今夏の補強を採点。堂々のトップに輝いたのはもちろん、クリスチアーノ・ロナウドを獲得したユベントスだ。「9.5」とほぼ満点に近い評価で称賛している。

 ユーベはC・ロナウドの他にも、1年前にミランへ去ったレオナルド・ボヌッチを再獲得。最終ラインではジョアン・カンセロを加えてサイドを強化し、中盤にはエムレ・ジャンを無償で迎え入れた。

 また、ジャンルイジ・ブッフォンが去ったゴールマウスには、イタリア有数の守護神マッティア・ペリンを獲得。ヴォイチェフ・シュチェスニーとともに、ハイレベルなGKの2人体制を維持することに成功している。

 王者に続いたのは、チャンピオンズ・リーグ復帰を果たしたインテル。『Sport Mediaset』は、「ほぼ完璧なメルカート」という寸評を添えて「9.0」というやはり高い評価を下している。

 メルカートの終盤に注目を集めたルカ・モドリッチの獲得こそならなかったが、インテルはルチアーノ・スパレッティ監督の愛弟子であるラジャ・ナインゴランをローマから引き抜き、アルゼンチンからは期待の新星ラウタロ・マルティネスを獲得している。

 その他、CBのステファン・デフライをフリーで、サイドバックのシメ・ヴルサリコ、アタッカーのケイタ・バルデ・ディアオ、マッテオ・ポリターノの3人をレンタルで獲得し、各ポジションの層を厚くすることにも成功した。
 
「7.5」で"2強"に続いたのは、ホセ・マヌエル・レイナやイバン・ストリニッチをタダで獲得したのちに、ふたたびオーナーが交代し、OBのレオナルドとパオロ・マルディーニがクラブに復帰したミランだ。

 ミランはユベントスとの大型取引をまとめ、主将のボヌッチを手放す代わりに、ゴンサロ・イグアインとマッティア・カルダーラを獲得。その後も、チェルシーからティエムエ・バカヨコを手に入れ、最終日にはディエゴ・ラクサールとサムエル・カスティジェホの獲得も発表した。

"表彰台"に一歩及ぼなかったのが、「7.0」のローマだ。モナコのマウコムは獲得目前でバルセロナにさらわれたが、敏腕ディレクターのモンチが躍動。ユスティン・クライファートやブライアン・クリスタンテなどの若手から、ハビエル・パストーレ、ロビン・オルセン、イバン・マルカノ、ステベン・エヌゾンジといった実力者まで、数多くの交渉をまとめてみせた。

 昨シーズン、ユーベとタイトルレースを繰り広げたナポリは、「6.5」で8位タイとなった。カルロ・アンチェロッティ監督の招聘が話題となったものの、その後、この指揮官以上に注目を集める補強はなかった。ただし、ジョルジーニョを除く主力の慰留には成功。レイナが去り、新戦力アレックス・メレトが負傷したゴールマウスには、最終日にアーセナルからダビド・オスピナを加えている。

 ちなみに最低評価は、キエーボとウディネーゼの「4.5」となった。『Sport Mediaset』による各クラブの補強採点は以下のとおりだ。

9.5 ユベントス
9.0 インテル
7.5 ミラン
7.0 ローマ、トリノ、エンポリ、サッスオーロ
6.5 ナポリ、カリアリ、パルマ
6.0 ラツィオ、フロジノーネ、ジェノア
5.5 サンプドリア、フィオレンティーナ、アタランタ
5.0 スパル、ボローニャ
4.5 キエーボ、ウディネーゼ
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事