「完全移籍でしか売らない!」香川真司の獲得に執念を燃やすベジクタシュに最終回答が…

2018年08月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「さすがに支払い能力の限界を超えている」

レギュラーの座は確保できていないものの、新生ドルトムントでも香川には確実に活躍の場が与えられるだろう。あえて移籍を選択する可能性は……。(C)Getty Images

 トルコの強豪ベジクタシュの2度目のオファーに対して、ボルシア・ドルトムントが最終回答を伝えたようだ。トルコ全国紙『Gunes』をはじめ、複数の国内メディアが一斉に報じている。
 
 オファーとはもちろん、日本代表MF香川真司の獲得についてだ。ロシア・ワールドカップ終了直後からトップ下の新レギュラーにと白羽の矢を立て、サポーターも香川のSNSに「#ComeToBesiktas」とのメッセージを数千件も書き込み、ムードを助長してきた。
 
 そんななか、2日前にトルコ・メディアが詳報したのが、ベジクタシュの再アタックだ。前回は1年間のレンタル代を150万ユーロ(約1億9500万円)に設定して打診するも固辞された。そこで額面を250万ユーロ(約3億2500万円)に上積みして2度目の提示に踏み切ったのである。拒絶された場合はさらなる増額も視野に入れ、大きな賭けに出たのだ。

 
 しかしながら、各メディアによるとドルトムント側は交渉に応じる構えはあるものの、あくまで完全移籍を前提とし、レンタル移籍での折衝には応じないと返答してきたという。香川とドルトムントの契約は2020年6月まであと2年残っており、現在の市場価値を考えれば最低でも600万ユーロ(約7億8000万円)の資金が必要だろうか。ベジクタシュにその財力はないため、全国紙『Fanatik』は「さすがに支払い能力の限界を超える。いよいよ厳しくなった。(WBA所属の)ナセル・シャドリの獲得も難しく、今夏の補強計画は頓挫で終わるかもしれない」と悲観的な見解を示している。
 
 やはりベジクタシュの完全な片思いのまま、この1か月に及んだストーリーはエンディングを迎えてしまうのだろうか。
 
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