ミランが期限最終日にダブル獲得! いずれも移籍金の一部を…

2018年08月17日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

バッカとラパドゥーラの保有権を使って獲得。

ミランが獲得したカスティジェホ(左)とラクサール(右)。(C)Getty Images

 ミランは現地時間8月17日、ビジャレアルからMFサムエル・カスティジェホ(23歳/スペイン国籍)、ジェノアからMFディエゴ・ラクサール(25歳/ウルグアイ代表)をダブル獲得したことを公式発表した。
 
 いずれも完全移籍で、移籍金などは非公表。ただ、『スカイ』など現地メディアによると、ミランが同時に放出を発表したカルロス・バッカ(昨シーズンはビジャレアルにレンタル)とジャンルカ・ラパドゥーラ(昨シーズンはジェノアに買い取り義務でレンタル)を取引に含めたようだ。カスティジェホの2500万ユーロのうち700万ユーロがバッカ、ラクサールの1400万ユーロのうち1100万ユーロがラパドゥーラで相殺されたと見られる。
 
 セリエAの移籍市場はこの8月17日にクローズするが、ミランは8月14日にチェルシーからレンタルで獲得したMFティエムエ・バカヨコ、そしてこの日のカスティジェホとラクサールで「今夏の補強は終了」とアナウンスしている。
 
 カスティジェホはスペインU-21代表歴もあるウイングで、15年にマラガから加入したビジャレアルでは持ち前の打開力を活かして活躍。右サイドが得意だが左サイドをこなすだけに、ミランの4-3-3では両翼で重宝されそうだ。
 
 ラクサールは13年にデフェンソールからインテルに加入してレンタル生活が続いたものの、15年に移籍したジェノアでブレイク。元々は左サイドアタッカーだったがウイングバックとして台頭し、ウルグアイ代表ではサイドバックもこなしている。インサイドハーフでも機能するだけに、ミランでは様々な使われ方が想定される。
 
 今夏はオーナーだった中国人のヨンホン・リーが昨夏のクラブ買収資金を返済できず、貸主である米ヘッジファンド『エリオット』が質権を行使してクラブ経営権を取得するドタバタ劇を演じたミラン。しかしその後、強化担当者に指名されたOBのレオナルドとパオロ・マルディーニが辣腕を発揮し、少ない予算の中でFWゴンサロ・イグアイン(買い取り義務レンタル)、DFマッティア・カルダーラ(レオナルド・ボヌッチとのトレード)、バカヨコ、カスティジェホ、ラクサールという5人の新戦力を迎え入れている。
 
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