延長にもつれ込む大激戦、アトレティコが宿敵マドリーを退けて6年ぶり3度目の戴冠を果たす!

2018年08月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

マドリーも一度は逆転に成功したが…。

延長突入後の98分、このサウールの鮮やかな左足ボレーが決まり、アトレティコが勝ち越しに成功。さらに1点を加え、宿敵マドリーを下した。(C)REUTERS/AFLO

 現地時間8月15日に実施されたUEFAスーパーカップ、レアル・マドリー対アトレティコ・マドリーの一戦は、4-2でアトレティコが勝利し、今シーズン最初のタイトルを獲得した。

 試合はいきなり動いた。1分、ディエゴ・ゴディンの後方からのロングパスを、最前線のジエゴ・コスタが頭で巧みに処理。抜群のボディーバランスでセルヒオ・ラモスとラファエル・ヴァランヌをかわすと、角度のないところから右足で豪快に撃ち込んだ。

 先制後はしばらくアトレティコの時間帯が続いたものの、イスコやマルコ・アセンシオらを中心にポゼッションで上回りはじめたマドリーが、10分を過ぎたあたりからペースをつかむ。

 アセンシオ、マルセロのシュートはアトレティコ守護神ヤン・オブラクの好守に阻まれたものの、27分、ついにマドリーが同点に追いつく。右サイドのガレス・ベイルからのクロスをカリム・ベンゼマがヘッドで流し込んだのだ。

「クリスチアーノがいなくても我々は勝ち続ける」

 マドリーのキャプテン、セルヒオ・ラモスは前日の会見でそう語っていたが、しかし、後半開始直後は、ふたたび宿敵に主導権を握られる。アトレティコはトマ・ルマール、ロドリゴ・エルナンデスという新加入MFを軸とした軽快なパス回しを披露した。

 中盤での支配力を高めたいマドリーのジュレン・ロペテギ監督は57分、去就騒動に揺れるルカ・モドリッチをアセンシオに代えて投入。するとそのわずか6分後、マドリーは逆転に成功した。

 トニ・クロースの右からのCKが、ベンゼマについていたアトレティコDFファンフランの手に当たり、レフェリーの判定はPK。これをS・ラモスが落ち着いて右隅に決めた。
 
 モドリッチが入って完全に落ち着きを取り戻したマドリーだったが、76分にアクシデントが発生。カゼミーロが負傷でベンチに退く。するとその3分後、アトレティコに同点弾が生まれた。

 ファンフランが右サイドで粘って折り返したボールを、アンヘル・コレアが一度縦に持ち出して中央へ。待ち構えていたD・コスタが、この日2点目となるゴールをダイレクトで押し込んだ。

 スコアは2-2となり、試合はこのまま延長戦に突入。両チームを通じて5点目となるゴールは、98分にアトレティコ側に生まれた。

 延長戦開始からおよそ5分以上、自陣に閉じ込められていたアトレティコは、ここぞというタイミングで敵陣に襲い掛かり、相手ゴール前でボールを奪うと、トーマス・パーテイの折り返しをサウール・ニゲスが鮮やかな左足ボレーで叩き込んだ。

 104分にもビトーロのパスからコケがダメ押しのゴールを奪ったアトレティコが4-2で勝利。今回と同じくヨーロッパリーグ王者として参戦した2012年大会以来、6年ぶり3回目の戴冠を果たしている。
 
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