「だから人がイタリアから逃げるんだ!」 アッズーリDF、ジェノバ高架橋崩落事故の10分前に現場を…

2018年08月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「僕たちには安全が必要だ」(クリーシト)

7年間プレーしたゼニト(ロシア)を退団し、今夏ジェノアに加入したクリーシト。あと数分遅れて高架橋を通っていたら…。(C)Getty Images

 8月14日にイタリア北部ジェノバで起きた高速道路の高架橋崩落事故は、サッカー界にも大きなショックを与えた。

 死者が35人にも上った悲劇的な事故に、イタリアでは今週末のスポーツイベントで黙とうが行なわれることが決定。ジェノバを拠点とするジェノアは事故当日の練習をキャンセルしている。

 そのジェノアや、同じくジェノバを拠点とするサンプドリアのほかにも、インテルやミランなどセリエAのクラブが、公式SNSなどで事故へのショックを明かすとともに、犠牲者や遺族にお悔やみの言葉を綴った。

 クラブだけではない。かつてサンプドリアの黄金期を支えた現イタリア代表監督のロベルト・マンチーニは、インスタグラムで「犠牲者のご遺族たちと街に寄り添って支えたい。これらすべて、この地域にはふさわしくない」と悲しんだ。
 
 昨季までジェノアでプレーし、今季からユベントスに在籍するイタリア代表のマッティア・ペリンも、ツイッターで「子どものころから僕を受け入れてくれた街だ」と、愛するジェノバを襲った悲劇に心を痛めている。

「ジェノバの人たちは僕が成長するのを助けてくれ、生きることを教えてくれた。またこんな悲劇だなんて、この街にはふさわしくない。心から、あなたたちをそばで支えるよ。ジェノバとジェノバの人たちは決して屈しない!」

 事故に巻き込まれていたかもしれないのが、この夏ゼニトからジェノアに復帰したイタリア代表のドメニコ・クリーシトだ。SNSで自分と家族は無事だとしたうえで、「崩落のちょうど10分前にあの高架橋を通っていた」と明かした。

「高速道路の高架橋がこんな風に落ちるなんて、あり得ないことだ。あり得ないことだよ! この国のために何かをする必要がある。まさにこういうことで人々が(イタリアから)逃げているんだ。僕たちには安全が必要であり、誰かが何かをする必要がある」
 
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