UEFAスーパー杯が今夜キックオフ! 注目のダービーを制すのは“新生”マドリーか、盤石のアトレティコか

2018年08月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

C・ロナウドとジダンが去ったマドリーの注目ポイントは?

ロペテギ監督の下で新たな船出を切ったマドリー(左)とグリエーズマンを中心にチーム力を高めているアトレティコ(右)。はたして、どちらに軍配が上がるのだろうか。 (C) Getty Images

 現地時間8月15日に「UEFAスーパーカップ」が、エストニアの首都タリンで開催される。

 通算47回目となる今年は、昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)王者レアル・マドリーと、ヨーロッパリーグ(EL)王者アトレティコ・マドリーによる"マドリード・ダービー"が実現したため、注目度が高い。

 昨シーズンのCL決勝でリバプールを3-1で粉砕して前人未到の3連覇を成し遂げたマドリーは、過去2度のUEFAスーパーカップで、セビージャとマンチェスター・Uを倒して2連覇中だ。宿敵アトレティコを倒せば、こちらも3連覇の偉業達成となる。

 しかし、そんなマドリーを取り巻く現状は、CL3連覇を成し遂げた今年5月から大きく変わっている。というのも、約9年間に渡ってチームの大黒柱として君臨したクリスチアーノ・ロナウドが今夏の移籍市場でユベントスへと移籍。さらに指揮官もジネディーヌ・ジダンからジュレン・ロペテギへ代わった。

 ロペテギ監督の下で発足した新生マドリーは、C・ロナウドの代役となるポイントゲッターにガレス・ベイルを据え、前任者の推し進めたカウンター・サッカーからイスコやマルコ・アセンシオといった技巧派を中心にしたポゼッション・サッカーへの変化に取り組んでいる。
 
 その効果もあってか、プレシーズン中に行なわれたインターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)では、マンチェスター・Uに1-2で敗れたものの、セリエAの絶対王者ユーベには3-1と勝ち切って、まずまずの成果を挙げた。

 また、UEFAスーパー杯では、チェルシーから獲得したベルギー代表GKティボー・クルトワのデビューも注目される。3500万ユーロ(約45億円)でやってきた新守護神候補は、古巣A・マドリーとの真剣勝負の場で、マドリー・ファンへしっかりと存在価値をアピールしたいところだろう。

 一方、ディエゴ・シメオネ監督の下で8年目を迎えたアトレティコも、新シーズンに向けてチーム強化をしっかりと進めている。

 そんなチームにあって"最大の補強"は、エースであるアントワーヌ・グリエーズマンの残留だ。一時は、バルセロナやマンチェスター・U行きが噂されたフランス代表FWは、先のロシア・ワールドカップ開幕前に「ここに残ることに決めた。もう我慢することはない」と語り、ファンを安堵させた。

 そのグリエーズマンからの誘いを受け、モナコから入団したフランス代表MFのトマ・ルマールやスポルティングで快速をならしたポルトガル代表MFジェウソン・マルチンスなど、アトレティコはタイトル獲得へ活発な動きを見せている。

 リーガ・エスパニョーラの開幕を前に行なわれる欧州の覇者を決める戦いを制すのは、"新生"マドリーか、それとも盤石の体制を築くアトレティコか――。注目の一戦は日本時間8月15日28時に火蓋が切って落とされる。
 
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