武藤嘉紀、81分にプレミアリーグ・デビュー! ニューカッスルは強敵と対等に渡り合うもあと1点が奪えず…

2018年08月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

ポスト、クロスバーに嫌われて同点ならず…

途中出場で攻撃を活性化させた武藤。ファーストシュートも見てみたかった。 (C) REUTERS/AFLO

 8月11日、イングランド・プレミアリーグが開幕し、ニューカッスルは1-2でトッテナムに敗れた。
 
 今夏、ドイツのマインツから武藤嘉紀が加入したニューカッスルが、本拠地セント・ジェームズ・パークにトッテナムを迎えた一戦。武藤はベンチで試合開始を迎えた。
 
 トッテナムが2分にデイビス、ニューカッスルが4分にリッチーがそれぞれチームのファーストシュートを放ち、5分過ぎからはアウェーチームが分厚い攻撃を見せる。
 
 そこで得たCKから8分、サンチェスが競り勝ってゴール前に落としたボールにヴェルトンゲンがヘッド。ボールはクロスバーを叩いて真下に落ちたが、ゴールラインテクノロジーによってゴールと認められ、先制点を奪った。
 
 これで、昨シーズンに国内外で快進撃を見せたトッテナムが勢いづくかと思われたが、ニューカッスルはすぐさま反撃に転じ、わずか3分後、右サイドからのリッチーの鋭いクロスを、CFのホセルが頭でゴール左隅に流し込み、すぐに追いつく。
 
 その後、トッテナムがボールポゼッションで上回りながらも、ニューカッスルはしっかり守備で対応するという展開が続いたが、18分、アウェーチームは右SBオーリエのダイレクトのクロスを、ファーサイドのアリが頭で合わせ、再びリードを奪った。
 
 トッテナムは勝ち越したものの、その後、ニューカッスルの守備に要所を押さえられる。エースのケインにパスはなかなか渡らず、ペナルティーエリアで彼がまともにボールを触れたのは37分になってからだった。
 
 後半、最初にチャンスを掴んだのはニューカッスル。48分、エリア左でフリーでボールを得たディアメが左足で強烈なシュートを放つが、決定的な一撃はポストにはね返される。さらに51分、今度はケネディが完全フリーでラストパスを受けたが、ドリブルが大きくなってシュートコースをGKロリスに塞がれ、決定機を逸した。
 
 対するトッテナムは56分、デイビスの左からのクロスにシッソコが左足でダイレクトシュートを放つが、GKドゥブラフカの好反応に阻まれる。
 
 ニューカッスルは59分、ホセルに代わり、武藤と同じく今夏に加入したストライカーのロンドンが交代出場。直後の攻撃で、混戦からアジョセが角度のないところからシュートを放つが、ロリスにブロックされた。
 
 後半はトッテナム陣内でのプレーが長くなり、イェドリンのミドルや、ケネディの惜しいクロスなどが見られるも、同点ゴールは生まれない。またDFラインの裏を狙った縦パスは、トッテナムの最終ラインの懸命のカットや、ロリスの飛び出しによって阻まれる。
 
 そして81分、武藤がアジョセに代わってプレミアリーグ・デビューを飾る。トップ下の位置に入った彼は、直後に左サイドでボールをキープしながら前に進んでCKを獲得するという、強さと粘りを見せた。
 
 守備でも、精力的にボールを持つ相手にチェックを仕掛け、そこからアツのボールカット、もう少しで決定機という場面に結び付ける。
 
 ニューカッスルは85分、ロンドンが縦パスを受け、前が空いた状態でシュートを放ったが、懸命に寄せたヴェルトンゲンの足に当たって浮き上がったボールは、クロスバーにはね返され、同点ゴールとはならない。
 
 86分、エリア左側で武藤がパスを受け、フリーでシュートチャンスを得るが、ここではクロスを選択してブロックされ、はね返りを拾って再びゴール前に入れたものの、やはりクリアされた。
 
 試合は、最後までスコアが動かずに終了。ニューカッスルは強敵相手に対等に渡り合ったものの、ポスト、クロスバーにも嫌われてあと1点が奪えず、黒星発進を強いられることとなった。次節は18日、初勝利を狙って敵地でカーディフと対戦する。
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