【移籍市場超速報】ローマがスイス代表シャキリに触手、リバプールと争奪戦か

2014年07月09日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ユベントスはエブラ獲得の動きを加速。

ホンジュラス戦でハットトリックをマークするなど、ワールドカップで異彩を放ったシャキリにローマが興味。バイエルンの要求に応えて、リバプールを出し抜くか。 (C) Getty Images

【ローマ】A・コールに続きエマヌエルソンも獲得へ
 
 ローマはアシュリー・コールに続き、同じ左利きの左SBでミランのウルビー・エマヌエルソンの獲得にも乗り出している。今週中にメディカルチェックまでこぎつける可能性が濃厚だ。
 
 さらにローマの獲得リストには、ワールドカップで大活躍を演じたスイス代表のファンタジスタ、ジェルダン・シャキリ(バイエルン)の名前も挙がっている。こちらはリバプールと競合しており、2000万ユーロ(約28億円)というバイエルンの要求にどう応えるかが鍵になるだろう。
 
【ユベントス】エブラ獲得に200万ユーロをオファー
 
 ユベントスがパトリス・エブラ獲得の動きを加速させている。マンチェスター・ユナイテッドに対して移籍金200万ユーロ(約2億8000万円)を正式にオファーし、今週中に合意を得たい考え。エブラ本人とは年俸350万ユーロ(約4億9000万円)の2年契約で話がまとまったようで、マンチェスター・Uの決断待ちという状況だ。

【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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