インテル行きが噂されるモドリッチ、マドリー会長は「直談判」を受け入れずに残留させる狙いだが

2018年08月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

地元メディアは本格的に関係が悪化することを懸念。

モドリッチの希望は、ペリシッチ、ブロゾビッチ、ヴルサリコらクロアチア代表の仲間が多く在籍するインテルへの移籍。願いは叶うのか。(C)REUTERS/AFLO

 レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長とジュレン・ロペテギ監督は、去就が注目されているルカ・モドリッチの残留を強調してきた。

 モドリッチはここ数日、クロアチア代表の仲間が多く在籍するインテルへの移籍の可能性が取りざたされている。ワールドカップ後のバカンスを終え、マドリードに戻ってきたモドリッチは8月8日、ペレス会長と会って移籍を志願すると言われていた。
 
 だが先日も、「モドリッチの獲得には7億5000万ユーロ(約975億円)の契約解除金が必要だ」とコメントしていたペレス会長は、どうやらモドリッチの希望を受け入れない考えのようだ。

 スペインのTV局「La Sexta」は7日、「モドリッチはマドリーに残る」と報道。ペレス会長はモドリッチの代理人たちと会わないことを決め、マドリーはモドリッチの移籍交渉に応じないと伝えた。

 またマドリーは、サードユニホームのキャンペーンにモドリッチを起用しており、これが退団を阻止したい意向を示しているとの見方もある。ユベントスに移籍したクリスチアーノ・ロナウドは、そもそもこのキャンペーンから外れていた。

 さらに、クロアチア代表のチームメイトであるマリオ・マンジュキッチ(ユベントス)のSNSも注目を集めている。モドリッチとの2ショット写真を投稿し、「素晴らしい夏が終わり、僕らのクラブに戻るときだ」とコメントしているのだ。これは、モドリッチがマドリーに残ることを示唆しているのだろうか。

 それでもイタリア・メディアは、今後の進展を見守る姿勢を崩さない。『Corriere dello Sport』紙は、「La Sexta」の報道を伝えたうえで、「これで両者の関係が破たんし、選手が明確に退団を求めるかもしれない」と報道。「Sky Sport」も「逆にインテル移籍のチャンスが高まる可能性がある」と伝えた。

 いずれにしても、モドリッチの去就を大きく左右するであろうマドリー首脳陣の動きに注目したい。
 
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