「心はだいぶ興奮してる」名波監督がシーソーゲームを制した要因に挙げたのは?

2018年08月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ただひとつ勝っただけで何かが変わるわけではない」とも

3か月ぶりの勝利を挙げた磐田の名波監督。二度追いつき、勝ち越したチームの粘りを称賛した。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ20節]磐田3-2仙台/8月5日/ヤマハ

 5月5日の柏戦以来、3か月ぶりの勝利に指揮官も興奮の色を隠せなかった。

 磐田はつねに先手を許す苦しい展開を強いられた。前半、1点ビハインドで迎えた45分に川又堅碁が打点の高いヘッドで豪快に決めるも、59分に再び阿部拓馬に決められ、仙台にリードを許す。

 しかし77分、最終ラインの裏に抜け出した川又からの折り返しを中野誠也が決めて再び追いつくと、ハイライトシーンは後半アディショナルタイムに訪れた。敵陣中央で得たFKから、こぼれ球を拾った田口泰士がシュートを放つと、これがファーサイドで待っていた大井健太郎の下へ。大井が左足でねじ込んでゴールネットを揺らし、これが決勝点となった。

 試合後、フラッシュインタビューに臨んだ名波監督は、「心はだいぶ興奮してるんですけど…」と、苦しい試合をモノにした喜びを表現。「冷静に分析してもよく追いついたと思います」と、二度のビハインドを跳ね返した選手たちを称賛した。

 指揮官は、同点とした後に決勝点を奪い切れた要因について、「これ以上引き分けは必要ないということを、出ている選手、出ていない選手も含めてチーム全員が意思統一できていたので、あの決勝ゴールが生まれたと思う」と語り、「いま病室にいる新里に向けても、良い勇気づけになったと思う」と、前節のG大阪戦で負傷し、診断の結果、今季絶望となってしまった新里亮を気遣った。

 さらに名波監督は、「ただひとつ勝っただけで何かが変わるわけではないので、自分たちで(勝利を)繰り返していかなきゃいけない」と、7試合ぶりの白星にも、最後は気を引き締めていた。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事