欧州メガクラブ オフの最新動向をチェック|チェルシー編

2014年07月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

世代交代を断行する刷新に踏み切る。

合わせて100億円相当で獲得したセスク(左)とD・コスタ(右)が新生チェルシーの象徴だ。 (C) Getty Images

 ブラジル・ワールドカップが佳境を迎える一方で、欧州サッカーの移籍マーケットが活況を呈している。
 
 あるいは連覇に向かって、あるいは巻き返しを期して、戦力強化に余念のないメガクラブの動向を、シリーズでお伝えしていこう。
 
 セスク・ファブレガス、ジエゴ・コスタの獲得をすでに決めるなど、再任2年目のジョゼ・モウリーニョの「本気」が伝わるチェルシーに焦点を合わせる。
 
――◆――◆――
 
チェルシー
[昨シーズンの成績]
プレミアリーグ:3位
チャンピオンズ・リーグ:ベスト4
 
【獲得決定】
MF セスク・ファブレガス(スペイン代表)←バルセロナ
FW ジエゴ・コスタ(スペイン代表)←アトレティコ・マドリー
【退団決定】
DF アシュリー・コール(元イングランド代表)→未定
DF ダビド・ルイス(ブラジル代表)→パリSG
DF トマシュ・カラシュ(チェコ代表)→ケルン(レンタル)
MF フランク・ランパード(イングランド代表)→未定
FW サミュエル・エトー(カメルーン代表)→未定
(※情報は7月6日現在)
 
 激動のオフだ。功労者のフランク・ランパードとアシュリー・コールに別れを告げ、セスク・ファブレガス、ジエゴ・コスタのワールドクラスを獲得。世代交代を断行する刷新についに踏み切った。
 
 セスクは「ポスト・ランパード」の中盤の大黒柱として、D・コスタは年間20ゴールが期待できる絶対的エースとして、ジョゼ・モウリーニョの第二次政権を牽引していくはずだ。合わせて約100億円の投資は、その価値があるだろう。
 
 2人の大物を釣り上げたとはいえ、補強は完了したわけではない。ダビド・ルイスをパリSGに売り渡したCBはその後釜を物色中で、契約切れのサミュエル・エトーを手放し、フェルナンド・トーレスにもはや多くを望めないCF、もともとクオリティーが物足りなかった中盤センターにも、さらなる補強を目論む。コールに代わる左SBは、D・コスタとともにフィリペ・ルイスの獲得でアトレティコ・マドリーと合意しているようだ。
 
 CBは、メハディ・ベナティア(ローマ)やエリアキム・マンガラ(ポルト)に目を配りつつ、今年1月に契約した19歳のクルト・ズマ(前所属のサンテティエンヌにそのままレンタル中)の抜擢を視野に入れる。
 
 CFは、モウリーニョ好みの「フィジカル系」ウィルフリード・ボニ(スウォンジー)、快足自慢のピエール=エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)、1トップの適性は高くないが突破力が魅力のエセキエル・ラベッシ(パリSG)などを狙う。
 
 中盤センターは、これもアトレティコからチアゴの獲得が間近と伝えられる一方、ワールドカップで大活躍中のブラジル代表ルイス・グスタボ(ヴォルフスブルク)、ドイツ代表のサミ・ケディラ(レアル・マドリー)がモウリーニョ監督の本命とも。
 
 アトレティコに3年連続で貸し出していたGKティボー・クルトワを呼び戻し、ペトル・チェフを手放す守護神の刷新も構想にあるようだ。
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