なでしこジャパンがまさかの3連敗…またも後半に崩れてオーストラリアに0-2

2018年08月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半は試合の主導権を握っていたが…

前線で起点になった横山は、前半だけでピッチを後にした。(C)Getty Images

 日本女子代表は現地8月2日(日本時間3日)、アメリカで行なわれている親善大会「Tournament of nations」の最終戦でオーストラリア女子代表と対戦し、0-2で敗れた。初戦のアメリカ戦は2-4、第2戦のブラジル戦は1-2、そしてオーストラリアに0-2。まさかの大会3連敗だ。
 
 日本はこのオーストラリア戦で、前2戦と同じく4-4-2システムを採用。GKには代表デビューの平尾知佳が入り、最終ラインは左から阪口萌乃、鮫島彩、三宅史織、清水梨紗。2ボランチを有吉佐織と隅田凜が形成し、サイドハーフの左に長谷川唯、右に中島依美を配置。2トップは田中美南と横山久美を組ませた。
 
 立ち上がりからタイミング良くハイプレスをかけた日本は、相手のパスミスを誘ってカウンターに持ち込み、次第に試合のペースを握っていく。20分も過ぎる頃になるとビルドアップも機能するようになり、最終ラインやボランチからの縦パスを受けた2トップの田中と横山が、ミドルレンジから積極的にシュートを放った。
 
 オーストラリアは28分に早くもふたりの選手交代でテコ入れしてきたが、日本ペースは変わらない。33分に横山、田中、中島の3人が絡んでチャンスを創出。43分には横山がやや距離のある位置でのFKを直接狙い、相手GKを慌てさせた。

 日本は前半の終盤にカウンターを食らってヒヤッとする場面もあったが、危なかったのはこのシーンくらい。オーストラリアの攻撃陣を上手く封じたまま前半を折り返した。
 
 後半に入ると、日本は4人を交代でピッチに送り込む。2トップを菅澤優衣香と岩渕真奈に代え、右サイドハーフに増矢理花、ボランチに三浦成美を投入した。
 
 しかし、この選手交代でリズムを崩したのか、後半立ち上がりの47分に思わぬ形で失点を食らう。交代出場の三浦が不用意に与えたペナルティエリア付近のFKを、オーストラリアのアランナ・ケネディに直接叩き込まれたのだ。
 
 さらに52分にもポスト直撃のヘディングシュートを放たれ、55分にもカウンターから決定機を作られるなど、前半とは打って変わって守備が安定を欠き、何度もピンチを迎える。
 
 一方の攻撃も交代選手たちの連係が今ひとつ噛み合わないまま、時間だけが経過。結局、80分にカウンターを食らってサマンサ・カーに追加点を奪われ、0-2で敗れた。日本は第2戦のブラジル戦でも後半に2失点を喫しており、90分間を通したゲームコントロールに大きな課題を残す結果となった。
 
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