アルゼンチンの名将が中央アジアに降臨! アジアカップで日本代表の前に立ちはだかる

2018年08月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

世界的な名将がアジアに続々と集結中

エリクソン、ザックに続いてこのクーペルもアジアに針路を取った。悩めるウズベク代表を初のW杯出場へ導けるか。(C)Getty Images

 4年後のカタール・ワールドカップに向けて、日本代表のライバル国も着々と準備を進めている。
 
 中東のイラクはスウェーデン人の智将スベン・ゴラン・エリクセンの招聘に成功。UAE(アラブ首長国連邦)ではすでに元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニが新たに指揮を執っており、継続して中国ではマルチェロ・リッピが、イランではカルロス・ケイロスが、サウジアラビアではファン・アントニオ・ピッツィが監督を務める。日本は森保一監督の就任が決まり、オーストラリアも同国代表のOBで、森保監督とはサンフレッチャ広島時代に僚友だったグラハム・アーノルドが新指揮官に。気になるお隣り韓国の代表監督のポストは、いまだ空席のままだ。

 
 そんななか、中央アジアの強豪ウズベキスタンも新監督を発表した。アルゼンチン出身の名将、エクトル・クーペルである。
 
 かつて2000年前後にバレンシアを率いて2年連続でチャンピオンズ・リーグ決勝に導き(ともに準優勝)、インテルやベティス、パルマなどで監督を歴任。2015年から3年間はエジプト代表で辣腕を振るったが、ご存知の通りロシア・ワールドカップでは3戦全敗でグループリーグ敗退の憂き目に遭った。契約満了でフリーとなっていたところ、ウズベク協会が白羽の矢を立てたのだ。
 
 同国代表にとっては、2006年9月にロシア人のヴァレリ・ニポムニシが更迭となって以来、12年ぶりの8人目の外国籍監督となる。過去の実績で言えば、現在62歳のクーペルは歴代最強の指揮官であり、ウズベク協会は大枚をはたいて就任に漕ぎつけた。契約期間はカタール・ワールドカップ終了までの4年間だ。
 
 これまで日本と何度も名勝負を演じてきたウズベク代表とは、年明けのアジアカップ2019でもグループリーグで対戦する。森保ジャパンにとって初となるメジャー大会で、名将クーペルがいかなる采配を振るうのか。実に興味深いところだ。
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