日本人7選手参加のベルギー・リーグが開幕! 19歳の冨安がフル出場、注目の久保は不発…

2018年08月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

在籍7人のうち3人が開幕戦に登場

ジュピラー・リーグ開幕戦に出場した3人。フル出場で守備に奮闘した冨安(右)と途中出場で攻撃のリズムを生んだ豊川(中央)。スタメン出場の久保(左)は得点に貢献できなかった。 (C) Getty Images

 ベルギー1部リーグ「ジュピラー・リーグ」が早くも開幕を迎えている。今シーズンはドイツ・ブンデスリーガに次いで日本人選手が多い(7人)注目のリーグだ。現地スポーツメディア『sporza』などが開幕戦を報じている。

 最も多くの日本人選手4人が集結したのは、シント=トロイデンとセルクル・ブルージュの対戦だ。しかし、出場したのは19歳の冨安健洋のみだった。

 試合は両チームともに得点を奪えず、引き分けに終わったが、CBとして出場した冨安は身体を張ったシュートブロックなどで相手チームの攻撃を防いだ。

 試合後に冨安は、「ホームで迎える開幕戦だったこともあり、勝ちたかったのが正直な思いではあります。ただ、DF陣として失点をゼロに抑えられたことは一つのポジティブな面だと捉えられますし、次節に向けて良い準備をしていきたいと思います」と語っている。

 『sporza』紙は「チームの攻撃のバリエーションが足りない。しかし、守備は安定していた」と評価した。

 セルクル・ブルージュに移籍したばかりの植田直通は、ベンチ入りしたものの出場せず、リーグデビューは次節以降へ持ち越し。シント=トロイデンの関根貴大と、31日に完全移籍が決定したばかりの遠藤航は、ベンチ入りしなかった。

 豊川雄太が在籍するオイペンは、昨年王者のクラブ・ブルージュと対戦。豊川はベンチからのスタートだったが、後半10分に前線に投入された。

 チームは前半で3失点、後半開始早々にも1失点し、4点をリードされた苦しい状況だったが、豊川を経由してパスが回り始め、攻撃にリズムを作るようになると、試合の流れが変わった。流れで1点奪った後はPKを獲得するなどで、2点差まで詰め寄った。

 最終的には2-5でチームは大敗したが、豊川については現地紙に「悪い流れを変えられる選手」「チャンスを作れていたし、引き続き期待できる」と評価され、スタメン定着も遠くないのでは、という評価も聞かれた。

 好調さをアピールする選手がいる一方、久保裕也と森岡亮太は、やや心配な船出となった。

 ヘントの久保は、スタンダール・リエージュとの対戦にCFでスタメン出場し、69分までプレー。しかし、決定機で外して得点できず、チームも2-3で敗れた。現地紙の評価でも「期待外れだった」とコメントされている。しかし監督からの信頼は厚く、次戦もスタメン出場と予想されている。

 名門アンデルレヒトで10番を背負う森岡は、ベンチ入りしなかった。チームはコルトレイク相手に4-1と快勝しているが、「モリオカは監督の構想外」と指摘する現地メディアもあり、シーズン中の移籍話も浮上している。

 7人それぞれ明暗分かれるスタートとなったが、リーグはまだ開幕したばかり。合流間もない選手も多いため、これからの動向に注目したい。第2節は現地8月4、5日に開催される。
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