「一番大切なのはチームファースト」就任会見で森保監督が示した指揮官としての覚悟

2018年07月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「任期まで安泰だとかゆっくりできるとは思っていません」

確固たる決意を持って就任した森保監督。結果と世代交代の両輪を回すことはできるのだろうか。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 7月26日、日本代表の新指揮官に森保一氏が就任した。

 広島で3度のリーグ制覇を成し遂げた経験を持つ森保監督は、昨秋から東京五輪を目指すU-21日本代表のトップとして手腕を発揮。6月のロシア・ワールドカップではコーチとしてA代表に帯同し、多くの学びを得た。

 日本で実績を積み上げてきた男が、課せられたミッション"世代交代"を図りながらいかに結果を出していくのか。その興味は尽きない。9月に行なわれるキリンチャレンジカップの2試合で、どのような戦いを見せるかは多くの人の関心事項だろう。

 森保監督の任期は2022年のカタール・ワールドカップ終了まで。大一番はまだ4年も先で、日本代表の新陳代謝を図る猶予は十分にある。ただ、森保監督は世代交代を進めるとしながらも、悠長に構えるつもりはないようだ。
 
「私自身任期があるからといって、任期まで安泰だとかゆっくりできるとは思っていません。チーム作りで大切なことがあれば、ゆっくりとかいろんなことを見ながらやっていかないといけませんが、常に1日1日、1試合1試合が勝負だと思ってやっていきたい。そこは評価してもらう方に評価していただいて、一番大切なのはチームファーストだと思っています」

 世代交代を進めていくなかで結果も残す――。新たなチャレンジに挑む森保監督はチームのために、いかに舵を切るのか。「日本代表チームが一番力を出していける、一番発展していける形で常に評価していただければいい」という森保監督は、プロの指導者として危機感を持ちながら責務をまっとうする構えだ。
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