新生日本代表で森保一監督が目指すサッカーは? 例に挙げたのはW杯を制した"タレント軍団"の多様性

2018年07月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

ロシアW杯を経験した森保監督が口にしたのはフランスの戦い方!

森保ジャパンの初陣は9月7日に行なわれるキリンチャレンジカップのチリ戦。果たして誰が招集されるのだろうか。写真:徳原隆元

 7月26日、日本代表の新たな指揮官に森保一監督が就任した。2020年の東京五輪を目指すU-21代表を昨秋から指揮し、今回のロシア・ワールドカップではA代表のコーチとして2大会ぶりのベスト16に貢献。クラブレベルでは2012年から指揮した広島でJ1を3度制覇するなど、豊富な経験値と確かな実績を持つ指揮官である。
 
 同日の夕方に行なわれた就任記者会見では、"世代交代"や"世代間の融合"というキーワードを散りばめながら自身の考えを明かしたが、実際に森保ジャパンがどのようなスタイルを目指すのかは気になる点だ。

 広島やU-21代表で採用してきた"3-4-2-1"を導入するのか、それとも4バックも取り入れるのか。戦い方は堅守速攻なのか、ボールの支配率を高めていくのか。
 
 今回の会見でも標榜するサッカーについて質問が飛んだなかで、森保監督は「速攻もできれば、遅攻できる。守備ではハイプレッシャーも掛けることができれば、自陣で守備を固めて相手の思ったような攻撃をさせないようなこともやっていきたい」と多様性を持って戦いたいとした。
 
 それはロシア・ワールドカップで感じた世界との差でもあるようで、「(前任の)西野監督も言われていましたが、どうしたら流れを掴めるかを選手が判断して、選択できるサッカーをやっていきたい。対応力と臨機応変にやることは西野監督も言われていましたが、そこはもっともっと磨いていかないといけない」と説明。

 ワールドカップで優勝を果たしたフランスを例に挙げながら、「フランスもまさにそういう戦いをしていたと思います。彼らは豊富にタレントがいて、攻撃でも自分たちのやりたいことを表現できるチームだったとも思いますが、勝つために準決勝ではベルギーを相手に1点を取ると、守備を固めながら、攻撃に打って出る。そういう勝つために必要なことは世界のサッカーから学んでいきたい」と目指すべきチームの姿を明かした。
 
 4年後のワールドカップに向けて動き出した森保ジャパン。今回の会見で掲げた理想とするスタイルが、いかにしてチームを落とし込まれていくのか注目だ。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事