鈴木優磨が激白!! 退団した金崎夢生への想い「俺もあの人みたいに…」

2018年07月26日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

夢生君が抜けてダメージがないと言ったら嘘になるけど

C大阪戦で57分に圧巻のドリブルシュートを決めた鈴木。試合後、金崎への想いを語った。写真:川本学

[J1リーグ14節]C大阪0-2鹿島/7月25日/ヤンマー

 7月22日の柏戦からわずか中2日で行なわれたC大阪戦で、鹿島に勝利をもたらしたのは、2トップの一角でフル出場した鈴木優磨だった。
 
 とりわけ圧巻だったのは、57分の先制ゴールだ。センターサークル内でルーズボールを拾うと、そのままDFふたりを抜き去り、最後はGKとの1対1を冷静に制した。
 
「あれしかなかった。(キム・)ジンヒョン選手が出てくるのを待っていたので、逆に出て来なかったら、ファーに思い切り打つ選択肢しかなかった。誘った感覚はありますし、それでうまく出てきてくれたので、決められた。イメージどおりです」
 
 圧巻のゴールシーンをそう振り返った鈴木だが、この22歳に懸かる期待はますます大きくなりそうだ。
 
 C大阪戦の前日、金崎夢生が鳥栖に電撃移籍をしたからである。ロシア・ワールドカップによる中断期間までの15試合でチームトップの7得点を決めてきたエースの退団は、鹿島にとっては大きな痛手。C大阪戦で金崎のゴール数に並ぶ7得点目を決めた鈴木の働きは、当然シーズン後半戦の鍵となる。
 
「夢生君はチームを勝たせてきた人なので、もちろん僕にファンが期待しているのは自分でも感じています。あまり気負いすぎず、俺は俺らしく、全部自分でやるのではなくて、ある程度仲間に任せるところは任せて、自分はゴール前に専念しようと。今日もいつもどおり入れました。
 
 夢生君が抜けて、チームとしてダメージがないと言ったら嘘になりますけど、サッカーっていうのはこういうものだし、自分もプロってこういうものだと教わってきた。夢生君と離れて悲しい部分はありますけど、逆に俺の中で夢生君と対戦したい。あの人と敵でやったことがないので、やってみたいなという気持ちがモチベーションになっています」
 
 金崎の移籍をむしろポジティブな刺激に変える鈴木が、鹿島を浮上させられるか。特に最終節のホーム鳥栖戦は見逃せない一戦になりそうだ。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
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